概要
都心四区と副都心三区の全てが第三都市として使われており、その最大の特徴は『住人の殆どが能力者』であること。
能力者たちは「F」~「SSS」というランクにランク付けされいた。
その都市内で起こる能力者による犯罪を未然に防ぐ為に作られた組織――警察庁公安部『異能課』に所属する、十六歳の少年 神代御幸。
彼は史上初の最弱の能力者であるランク『F』の称号を持つ能力者であった。
だが、同時に彼は裏の世界で『世界最強の能力者』とも恐れられていた。
ニコチンジジィ、引きこもり少女、ラノベ作家、ツンデレ幼馴染……個性が強すぎる『異能課』の仲間と共に、非日常過ぎる日常を謳歌する、少しダーク寄りの現代ファンタジー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!多彩な能力、背負った過去、秘めた思い。故に物語は面白い。
まずこのお話の特徴として、キャラがそれぞれ立っている点であります。
それぞれ特別な能力を扱うことができ、それを活かした戦闘や諜報で活躍するのです。
どのような能力が登場するのかどんな風に戦うのか、毎回手に汗握りながら展開は進みます。
そのような彼ら彼女らには、当然背負った過去が存在します。軽く受け止められるものではありませんが、だからこそ物語に重みがあるのです。重い作品をお求めの方はもうこの時点でおすすめです。
しかし、しかしですよ。どのキャラもそれぞれ思いを抱いて生きているにも関わらず、その重さは主人公である神代美幸君には敵わないんですよ。
彼は最強なんです。背負った過去も秘めている思…続きを読む - ★★★ Excellent!!!U-18の成長著しい作者が描く、骨太異能力バトルファンタジー!
まずはプロフィールをご覧いただきたい。その上でまずは一話、読み始めて頂きたい。
きっと私が思った感想と同じ物を抱くだろう。「こ、このお若さでめっちゃ巧くね……!?」と。
こちらの作品は、カテゴライズで言うと現代ファンタジーに属するものだ。異能の力を持つ者と持たざる者がいる世界で、舞台は日本の東京ではじまる。
異能の力にも格があって、SSSランクが一番の中主人公はFランクと称されているが、タイトル通りの強者だ。高ランクの敵達がバッタバッタと倒されていく様は、少年漫画の王道を貫き読者に十分なカタルシスを齎してくれる。
主人公である神代御幸の性格は、冷静沈着。けれど少し押しに弱い所もあり、情も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ストーリーはもちろん、異能が映す“人間模様”をこそ楽しんで欲しい作品!
異能が現れた社会で、主人公に与えられた評価は最底辺のF。しかし、彼こそが知る人ぞ知る世界最強の能力者だと噂される人物だった。
悪意を持って異能を使う悪党から人々を守るため、個性豊かな面々が揃う『異能課』は今日も命がけの任務に挑む──。
三人称で進む物語。まず本作の魅力は、他の方も仰るように丁寧になぞられる王道展開でしょう。設定、キャラクター、ストーリー。そのどれもがまさに王道を行くものです。よって、ファンタジーを読み慣れた方は安心感を持って、そうでない方はファンタジーならではのワクワク感を目一杯に持って、読み進められるのではないでしょうか。
しかも、丁寧な描写と確かな文体で描か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これぞ王道異能力バトル現代ファンタジー
主人公は能力を隠し、組織に所属し、まさに王道であるが、王道とはつまり人をわくわくさせるものでもある。
そして王道の中にあり、この作品は本当にしっかりとした世界や設定、魅力的な人物によって作り上げられている。
またこのスピード感、無駄のなさ、よくもここまでまとめ上げて作品として昇華していると賞賛するばかりである。
主人公のみならず、脇役もまたそこで生きている。決して端役などではなく、彼らにもまたひとつひとつの物語があるのだろう。
異能力バトル、特に少年漫画的な熱さを感じたい方におすすめしたい一作です。
王道はわくわくさせるからこそ王道と呼ばれるのである。
ぜひご一読ください。 - ★★★ Excellent!!!THE王道。既視感が上手く活きる作品
この小説は、王道を突き進む小説だ。
能力を隠している主人公、警察のような組織、異能力バトル。王道ファンタジーを書く上で大切な点をしっかり抑えている。
それに加え、作中に登場する「能力者」と呼ばれる、協力、敵対する人物の総数を2500万人(日本)とすることにより、敵の能力レパートリーを増やしたり、色々な人物を登場させやすくしている。
この小説を読んでいる人はどこか「既視感」のようなものを感じるかもしれない。それこそが、この作品の魅力である。
既視感があるからこそ設定を理解でき、簡単に読み進めることが出来る。
この小説を読む方は、既視感を楽しんでみて欲しい。