最終話まで読み終えたのでレビューを書かせていただきます。
この作品は結構特殊な気がしたので、感想を読み専の方向け、執筆活動をしている人向けに分けて書いていこうと思います。
・読み専の方向けレビュー
めちゃめちゃ癒されるとともに、何か考える機会を与えてくれるような作品です。
主人公が周りの猫と共にゆるーく生活する描写が自然で、読んでいるこっちも和みます。
また、各話に様々なトピックについて考える描写もあって、思わず「あー確かに」と呟きたくなるような言葉も散りばめられていて、すごく素敵な作品です。
(どの話から読んでも楽しめると思います)
あと、あとがきの近況ノートに添付されてる猫ちゃんの写真も最高に癒されます。
・執筆活動している人向けレビュー
この作品、描写を表現する言葉がすごく魅力的です。
ボキャ貧の自分にとっては、「あ、この表現すごく素敵だな」って感じで勉強になりました。
また、あとがきで作者の方が近況ノートで書かれていた、各話のテーマを書いた経緯なども勉強になりました。
というような感じで、癒しや表現、学びなど多くの魅力が詰まった作品でした
まず、カボチャという猫ちゃんの名前が可愛い。
そこを手初めに、出てくるもの、出てくる場所、起こる出来事すべてが可愛い。
胆を決めてほしい。可愛いが生半可ではない。
スイーツが好きと称して、ホールケーキ一個に挑戦するどころではない。
ワゴンに生クリーム缶がピラミッドになっていると思ってもらいたい。
ちなみに、可愛いの極地のような作品を読破したものとして、あつかましくも警告させて頂く。
写真や動画は、他人様のいるところで開いてはダメですよ~、可愛くて声出ちゃうから。
表情筋も緩むから、ちょっと不審者ぽくなるので、同じ轍は踏まないでほしいと心底願う。
ここまで言っておきながら、実は心を削られたことのある人には、過去に触れられたようでヒヤリとする、そんな場面にいくつか出くわす。
自分の傷の対処は人それぞれ。
それでも、大抵の傷は他人から負うから、癒えるように願ってくれる誰かの存在は存外、大きい。
涙腺も刺激されるから、誰かのいるところで読むのもご注意を!
(そして人様の作品に、警告だの注意だの、作者様スミマセン)
気づいたら猫に転生した!人の世界じゃない、猫目線でできた、猫の世界!
のんびりOK、なにもしないOK、周りを気にせず今を愉しむOK!
甘さ、美味しさ、楽しさ、愛しさ、全てが凝縮されて、自分を大切にすることがなによりも正義なのです・・・いや、正義も悪もない!
ただただ、そこでふんわり幸せに生きていられるんです。
目が疲れたり、背中や腰が重かったり、つらいことで頭の中をくしゃくしゃにしている、そこのあなた!
どうぞ、頁をめくって(スクロールして)猫島にいらっしゃい!
あなたも猫になって、幸せいっぱいな気持ちで自己治癒❤️🩹と元気注入💝ができることうけあいです。
現代社会の生き難さに辟易とした主人公が、猫神様の力により猫に転生!
真っ白猫・しろもちとして、人間の頃に憧れていた夢や生き方を、素敵な仲間たちとともに叶えていく物語です。
彼女たちは猫島という異世界に暮らすのですが、そこはおいしい食べ物と綺麗な花々、あっと驚くような景色が満載のファンタジーな世界が広がっています!
さらに、面白くて豊かな発想の魔法が数々と登場。
その中でも特に驚いたのが、「家の芽」です。
理想の家を種の状態から育てること、自分の住む場所に対して愛情を注ぐことの大切さを教えられました!
そのほかにも、「楽しく」生きる上で大切なことをたくさんおしえていただきました。
この猫島で、可愛い猫たちと一緒に自分にあった生き方を見つけてみましょう!
ただし、登場するのは猫だけじゃありません!
実は犬派だという方も必見!本作にはとても可愛いワンちゃんが登場いたします!
ぜひともご一読ください!
わたしはネコが好きだ。
けど、ネコはわたしがコワいのだろう。
街で、ネコに出会うと必ず
『コンニチハ👀♪』
と挨拶するが、あっちは逃げていく。
あちらから見れば、こっちは180センチの巨人。
見るからにヤバい。
わたしはネコの死に目に遭遇しやすい。
そのたびに出来ることはする。
しかし、悲しいけど、見知らぬネコ。
家に帰り、お腹が空けばゴハンを食べる。
そんなもんだ。
栗パンさんと、ミルクティー。
相思相愛。
別れは身を裂かれるのと同じ。
家族を失った人は2度とネコと暮らさないとよく聞く。
それでも、栗パンさんはネコを愛する。
想像するに、
栗パンさんの耳には、ミルクティーの声が。
手にはそのぬくもりが残っているのではないだろうか。
悲しいけど、尊い声とぬくもり。
このお作品は、ネコへの愛が溢れている。
ぜひ、お読みください。