覚えたか次鋒の剣

作者 梧桐 彰

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★★★ Excellent!!!

剣道という競技、二人の女子高生の関係性と距離感、そして次鋒の意地。
この文字数で全てを描ききった圧巻の作品。勢いと緊張感のある描写によって、剣道の知識が殆どなくとも一気に物語へと引き込まれてしまう。
「負けない」ではなく「勝つ」。
絶対に勝ち取るという弓子の気迫に圧倒されました。

★★★ Excellent!!!

最初に読んだときはただただ、物語の力に圧されるばかりでした

二度目になってやっと落ち着いて向き合うことができたように思います


両目をしっかりと開けたまま、ぼろぼろと涙をこぼしていた。面金めんがねを横切る二筋の光に、あたしは去年の秋のことを思い出した。

このあとからの回想、そして始まる弓子の試合、その描写と彼女の心中

ラストに収束していく物語の流れは言葉にするよりも、一読して体感した方がわかりやすいのかもしれません

★★★ Excellent!!!

「2番目」というお題で書かれた作品。
2番目といったら、団体戦の次鋒というのは、まあ言ってしまえば誰でも思いつくんじゃないでしょうか。私だって思いつくだけなら思いついた。

その、誰でも思いつくであろう次鋒ネタを、極めてハイレベルに描ききったのが本作品です。
剣道の団体戦という状況をしっかり説明しつつ、先鋒のエースと次鋒の主人公のキャラを、両者の関係性まで掘り下げた上で描き、そして迫力の試合シーン。かっこいいです。
限られた文字数の中でしっかりと作り込まれた、女子高生の爽やかな青春モノ。堪能させていただきました。

★★★ Excellent!!!

剣道の試合、という舞台を元に2人の女子高生の関係性を描いた本作。
場面ごとに変化していく主人公の心境が、迫力ある試合描写により頭を殴りつけるかのように伝わってくる。
友情、という2文字に収まり切らない主人公の思いの猛りが、彼女を高みへと押し上げる。その一刀は阿修羅の如し、四天を勝利へ導く剣なり。

★★★ Excellent!!!

作者様はおそらく剣道の経験があるのでしょう。とにかく試合シーンの迫力がすごい。経験者ならではの駆け引き、試合のディテール。一気に引き込まれました。
チームメイトとの友情が爽やかです。必要以上にベタベタしない、でも相手を思いやる気持ちが伝わります。
剣道物は少なくないと思いますが、内容的に一歩抜きん出てると思います。

高校時代を反芻したい世代にも、今青春真っ只中な世代にも強くおすすめします。

★★★ Excellent!!!

自分も「二番目」の題に対し、次鋒の話を出そうと思っていましたが、引っ込めることにしました。この話には敵わないって。

剣道において先鋒は流れを決める重要な役割として知られています。が、実はそれと同じくらい重要な次鋒という役割。前が勝ってきたらその流れを崩さないようにつなぎ、前が負けてきたらその流れをたちきるよう努める。それが次鋒の役割。主人公はその「二番目」の役割を果たせるのか――。

この物語は次鋒という「二番目」におかれた女子高生を端的かつ力強く描いていて、それゆえ剣道を知らない人にも楽しめること請け合いです。また、登場人物たちの心情も手に取るように分かり、物語に没入できること間違いなしです。ぜひ、ご一読ください。

自分は他の「二番目」の解、探してきます……