平蕾知初雪

地獄というのは案外近しい場所にあるのだな、とぼんやり思った。

夏の夜の話。

ある日、唐突に『怪談の世界』から『童話の世界』へ宣戦布告がなされた。神も認めた開戦。勝利条件は互いに選定した十五の『王』を倒すこと。そして敗者は勝者の世界へ併合される。 本作に登…

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト　二十首連作部門応募作品です。 腰を悪くした老犬の、それでも有り余るエネルギーとパワーをつづった20首です。

全４話です。 思いのほか、後半ちょっと長くなってしまいました。

　AIが発達し、頭脳に埋め込まれるまで発展した近未来。そこは国が遺伝子レベルで人日地の適材適所を見出す世界となった。 　その世界で与えられた主人公の職業は「主婦」。しかしそれは、…

【ネタバレあらすじを最下部に記載しています。結末までのネタバレとなっているため、ご注意下さい。】 「なんで、みんなみたいに悔しくないんだろう……」 高校時代、吹奏楽部の夏の大会…

兄が語る、死んでしまった弟の話。

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

《カクヨム・ディストピアジャーナル》は混沌とした創作界隈をサバイブするために有益な情報を、検閲を受けることなく報道する独立系メディアである。 だが、ここは創作界隈を陰から牛耳る世…

時間がない！ 長文読む体力もない！ でも「キュン」が欲しい！ そんなあなたのために「1000字でキュン」短編集はじめました。 ※セルフレイティングは、今後、含まれる可能性がある…

黒木あるじ「怪談女」（『幽』vol.13「怪談実話コロシアム」より抜粋） 中山市朗　「怪談狩り　自衛隊怪談」（『幽』vol.25より抜粋） 安曇潤平「典子ちゃん」（『幽』vol.…

ある日、宇宙の片隅でとある男がプレゼントのために可愛らしい宇宙ポッドを作った。それは地球の果物にそっくりな形をしていたそうだ。 しかし、目が覚めるとポッドが無い。 憧れのあの人に…

「嫌だなあ、俺まだ死にたくないよ」 スーパーマーケット磯崎に勤める山田は、物騒なセリフをつぶやいた店長が気になり、声をかけた。なんでも、異動先の店舗が「いわくつき店舗」なのだそう…

過去に書いた短編のブラッシュアップです。

現代を舞台に妖怪をモチーフに紡いだ短編集です。 広義での「怪談」というくくりにしていますが、ほのぼのとした物語も少なくないです……というか、怖さ以外の感情を丁寧に描いた物語が増え…

貴方が主人公となって選択をし、 物語を進める小説です。 ゲームブックのようなものであります。 楽しんでもらえたら嬉しいです！ 【読み方】 ・小説を読む。 ・最後に出てくる選択肢…

　ほぼ１話完結の読切り系連載です。 　この物語はフィクションであり、実際の『あの世』とは一切関係ありません。 　死んでも死にきれず、この世に留まる人は多い。 　困った『あの世』…

【6/10　角川ホラー文庫より書籍版発売！】 看護師から介護サービスの会社に転職した女性・栗谷茜（くりやあかね）。 介護に訪れたのは山奥にたたずむ洋館だった。 担当するのはそこの…

怪談朗読者136として活躍する彼は、ある朗読会イベントに参加する事となる。 しかし、そこは曰く付きの噂話が飛び交う会場だった……果たしてイベントは無事成功を迎えられるのか？

古の時代から、幽霊でも妖怪でもない“それ”がこの世には存在している。 名前のない“それ”は知る者はごく僅かでありながら、人間に危害を加えたり、時に死に至らしめる危険な存在。 そん…

明治26年。水害に見舞われたとある寒村の共同墓地に、まるで昨日か一昨日に葬られたような遺骸が横たわっていた。その名も、田原総一朗。わずか数え十歳で葬られることとなった総一朗は、岡…

貴族トラウデン家のお屋敷に奉公しているマティスは、三年より前の記憶がない。 自分を拾ってくれた恩のある主を助けるために『貴方の願いを叶える宝石、お貸しいたします』という張り紙に導…

性的マイノリティの意志を無視して「LGBT」は広まった。それは、当事者とは何の関係もない世界だった。｢LGBT」がもたらした利益は何もない。政治や商売の道具としてもてあそぶばかり…

人間の食事は劇的に貧しくなった。栄養失調になるとか餓えるとかそういった意味ではない。餓死者は限りなくゼロに近い。このニュートーキョーでは尊厳を捨てれば絶対に餓死することはない。食…

BAR「夜行」のマスター城ヶ崎詩織は、風変わりな怪談蒐集家であった 彼女が怪談の根源に至るとき、全ての真相が明らかになる 夜が明けるまでどうぞお楽しみください

　友人に霊感があることを知った俺は、怪奇の世界に興味をもち、体験談をもとにしたホラー小説の執筆を始めた。 　小説は可能な限り実話にしようとするが納得のいく文章が書けない。思うとお…

"The little flower lies in the dust. It sought the path of the butterfly." 　　Rabindranath…

大学のレポート作成のために、古本屋で古典文学の書籍を買った青年。その本に、自分の名前と「大凶　不幸しか感じない」の文字。そして、青年に不運なことが起こり始める。いったい誰が何のた…

　 「外は、危険なんですよ。害虫がいっぱいいるから」 訳のわからないまま、天才医学者の妹に監禁された透は、常軌を逸する感覚遮断と長期におよぶ拘束によって、廃人のようになってい…

スーツにネクタイ、ボーラーハットからシューズまで白づくめ。言い間違いが激しい。ありのままを口にしてしまう。ちょっとした特殊な能力がある。名前がない。変身できる。死神と仲良し。死が…

【朗読ジュークボックスさんにて、本作の「天使と女」が朗読されました！　皆様、是非ともご一聴下さい！！】 スーツにネクタイ、ボーラーハットからシューズまで白づくめ。言い間違いが激…

ある日僕は医師から白血病と告げられた。・・つれづれなるままに病院で思ったことをつづったエッセイ集です。重くないのでどこからでも気楽に読んでいただければ幸いです♫

十数年前に遡る。キタハラはこれまでしてきた俳優活動を辞める決心をしていた。しかし、最後にすべきことがある。夢がある！　それは…… どんな役でもいいから一生に一度、特撮に出演した…

短編集ですのでいろいろなお話があります。怖くない話も混ざってます。

私は川辺舞歌。太陽テレビの新人女子アナだ。このたび、人気番組の「おうち探検」の進行役に抜擢された。偏屈な男性の大学教授とパープリンの女性歌手をゲストに迎えて訪問した家は・・人を食…

　東北に暮らす祖父母の元で冬を過ごすことが恒例だった神田アキラは、ある日儚げな少女と出逢う。 　ユカと名乗った少女とアキラはそれから冬が来る度に一緒に過ごすようになっていく。 …

　怪奇談を蒐集していた男がいた──。 　集めた話で後に怪談本を出そうとしていたその男は、ある日突然行方不明に……。そして、その友人である『私』の元に一冊の手稿が届く。 　集…

高校一年生の春休み、僕、安藤純はクラスメイトの三浦紗枝がBL本を買うところを目撃してしまう。どうやら彼女はホモが好きなようだ。まあ、だからと言って僕は自分が同性愛者であることを彼…

創作怪談の短編集 気ままに書いてるので、 更新頻度はまちまちです。 怪談朗読等での使用はOKです。 好きに使って頂いてかまいませんが一言いただければ作者がとても喜びます。

「あなた」へ宛てた私の私書。 少しずつ語り明かされていく「あなた」と「私」の永遠（とわ）の愛。 古くはモンゴメリの『あしながおじさん』から使われてきた主役が特定の人に向けて手紙…

【誰】か解らない謎の人物からの手紙と、身近に潜む恐怖と偽りの物語… この作品を読んだら、対人恐怖症になるかも知れません。 人間とは、愚かで醜い生き物…だけど、それと同等に美しい生…

叔父さんには、左手の全指がない。幼い頃、とある呪いの儀式のために奪われた。 本当はその時に死ぬはずだったのに、なぜか今日まで生きている。各地にちらばる奇談・怪談の裏側を探ることで…

移民船団の先遣隊として、宇宙船アルゴー号と隊員が到着した惑星コルキスは、空想生物が跋扈する苛烈な環境だった。 ロングスリープから目覚めたキョウは、アシスタントのメロンと共に、戦い…

『烏瓜村』。外界から隔絶された山間のこの村には、『ノイギィ』と『マヅラ』という二柱の神がいた。その二神は敵対しており、当然とそれらを別々に信仰する村人たちも、互いに仲が悪かっ…

【書籍版（KADOKAWA文芸単行本）発売中です！】 零細出版社でアルバイトをしている大学生の米田は雑務やＨＰの更新の他に実話怪談の記事の執筆を担当していた。ある日、米田は取材の…

広義では、本を世に出す側で働く社畜の私がですね、出版不況を他人のせいにするなと理不尽なお叱りを受けてですね、ベストセラー作家を目指すはめになったというお話なんですが……え？これっ…

病弱でずっと入院暮らしをしていた主人公。 ついに命が尽きてしまったその時、次元の狭間で外なる神々を名乗る存在と出会う事になる。 そして異世界転生することになってしまうが、魔力の源…