病床の兄と、死を願った弟。すれ違いと祈りの果てに、語られるのは――救えなかった命に捧ぐ、静かな懺悔の物語。おもかげ……過剰な演出を避けて、語り手の“感情の温度”を微妙に揺らしながら、静かに進行していく構成が素晴らしいです!!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(348文字)
一言でいうとめっちゃ好きなやつ。まるで気つけ薬のような、もうシンプルに強い作品。地盤、固いな!! と。カクヨムの狭いようでいてとんでもなく広い世界を彷徨っていると、ふと迷子になることがあります。そうしてだんだん自分の足元が見えなくなったとき、読み返したいような短編です。
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