岩須もがな

死んだ兄が家に帰ってきて、生きていた頃のように淡々と絵を描き続ける。 生前も死後も「水」の絵を描き続ける兄。 水底に何を見ているのか…… 雨の匂いと絵の具の匂いに混じって、不穏がじ…続きを読む

十一月一日、兄を名乗る生首が現れた。 というトンデモない始まりの、生首（人間の首だけ状態の存在）たちと主人公の一ヶ月にわたる日常。 生首というトンデモ怪異が入り込んだ暮らしは、し…続きを読む

心中物の傑作。 「一緒に死んでくれよ」 と、兄から電話を受けた弟は、とりあえず兄のもとへ急ぎ…… 心中という題材にふさわしい、息詰まる感じ。もう行き止まりの感じ。その中にただ一…続きを読む