ある日突然、兄を名乗る生首に居座られる大学生。 その日から起こる妖しい出来事… なんというか、押しかけ生首の強引さに負けて迂闊に生首と接点を持ってしまったことで、非日常の扉を開いてしまったようです。 怖い目にも遭いますが、そこはそれ。 押しかけ兄貴(生首)との関係にちょっと居心地の良さを感じ始めていたりなんだったり。 流されすぎですよ!! 主人公!! 押しかけ兄貴(生首)のペダンチックな語りも読ませどころです。
十一月一日、兄を名乗る生首が現れた。というトンデモない始まりの、生首(人間の首だけ状態の存在)たちと主人公の一ヶ月にわたる日常。生首というトンデモ怪異が入り込んだ暮らしは、しっかり怖くて不気味なところもあり、しかし基本的には平和で、奇妙さが楽しくも感じられる。まさに日常系ホラーと言うべき、楽しい読み応えの作品です。