K-enさんと社長の会話文のみで構成された物語。
人物描写なし、情景描写なしで紡がれるのは、カクヨムの書き手が一度は味わうであろう不安や挫折、反骨精神――そして、学びと感動です。
会話文のみですから、想像力を使う必要は一切なし!
読み手の数だけ、あなたのK-enさんと社長が存在するはずです。
ネット小説の書き手ならば誰もが通る道、そして思考の道筋を表した本作品を読めば、きっと「1人じゃない」と気付くでしょう。
なぜ読まれないのか、読まれない時はどうするべきか。
どう執筆のモチベーションを保つのか、★やコメントとはどういうものか。
誰だって多かれ少なかれ、他者から評価されたいのです。
心の底から「駄作だ」と思う作品を、公開するはずもありません。
ですが、欲しがってばかりではいけません。
自分がされて嬉しい事は、他の誰かにとっても嬉しい事かも知れませんから。
人の作品を読むことで、感動や学びも得られます。
1人では気付けなかった、己の欠点だって浮き彫りになります。
「カクヨメ」ではなく「カクヨム」ライフを楽しみましょう。人から学んで、自分の糧にしてしまえば良いのです。
こんなにも多くの学びに溢れているのに、読まない手はありませんもの!
どれだけの同志が戦い、倒れていったのでしょうか。
これは青雲の志を抱き(?)、その才能を信じる仲間に支えられ(?)、ベストセラー作家 or die(死)の宿命を背負った勇者の、多分、自伝っぽいなにかです。
ちょっとした豆知識も入ってお得ですね。
なんの因果か、唐突に小説を書くハメになった主人公、常識人ぶっていますが、心にはアツい欲望が燃えています。
そう。
消費しきれないエンターテインメントと情報があふれる現代日本で、自分で小説を書けるような珍種は、どんなに羊の皮をかぶっても「自分の作品が一番! 最高! 絶対!」と思っているに違いありません(決めつけ)。
ですがその思いは、決して満たされないでしょう。
なぜなら、どんな素晴らしい作家先生になろうとも、創作に「一番! 最高! 絶対!」はないのですから……。
これを読んでいるあなた、もう手遅れです。
読んで、書きましょう。
そして同じ欲望の渇きに苦しみましょう。
大丈夫、一人じゃナイ death ヨ……。