概要
ほんの少しの不思議から、身の毛のよだつ恐怖まで……怪奇談はいかがです?
怪奇談を蒐集していた男がいた──。
集めた話で後に怪談本を出そうとしていたその男は、ある日突然行方不明に……。そして、その友人である『私』の元に一冊の手稿が届く。
集めていた話に興味を持った私は、友人が書き記した手稿をゆっくりと捲り始める。
手稿の中身は、創作とも怪談とも取れる不思議な話の数々だった……。
※アルファポリスさんからの転載です。
先ずは私の拙い作品を読んで下さり感謝を。
アイデアストック放出、頑張らねば。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!蒐集家によって集められた奇談達。それらは、様々な恐怖が詰まっている。
何やら怪しい一冊の手稿が手元に届く。
その手稿をゆっくりと捲り始めると……。
それは、全国各地に纏わる逸話だという。
その話、一つ一つには、摩訶不思議な怪異という要素で満たされているという。
それは、悲しみで有ったり、恐れで有ったり、又は理解出来ない不思議な現象。
それらは、まことしやかに語られているという話らしい。
それらは、何かの感情がその土地や物に、縛られて伝えられているのだそうだ。
各話が、まるで伝承の様に語る独特な語り口が巧妙で、読み手を引き付けて離さない。
さあ、今宵の百物語が、今、幕を開くのだ……。 - ★★★ Excellent!!!本当の恐怖とは『理解出来ないこと』
百物語(厳密には九十九話)を最後まで真剣に読んだのは今作が初めてでしたが、おそらく他の百物語とは一線を画す作品集ではないかと感じています。
世間一般的なホラー小説は創作である以上、ラストでは主人公や怪奇現象が起こるその場所との因果関係などが解き明かされたりします。
それ故に読み手側からしてみれば『因果関係の無い自分とは無縁の現象』として捉えてしまい、結果『本当の怖さ』というものは読了後には半減してしまっているような気がします。
こちらの作品集はどうでしょうか。
読み進めてみればご理解いただけるかと思いますが、話の半数は怪奇現象の起こる因果関係が解き明かされることなく終わります。
作品の…続きを読む