nikata

百物語（厳密には九十九話）を最後まで真剣に読んだのは今作が初めてでしたが、おそらく他の百物語とは一線を画す作品集ではないかと感じています。 世間一般的なホラー小説は創作である以上…続きを読む

『生霊探し』 読了後、この言葉の本当の意味を理解して鳥肌が立ちました。 生霊。 それは本来恨み人や想い人に向けて形となった思念が放たれるもの。 そういう認識でいましたが、一概には…続きを読む

シリーズ三作目となる本作。 主人公の男子高校生、月ノ下君とヒロインの星原さんが事件やトラブル、果ては珍事に巻き込まれてしまうことに、このシリーズの一愛読者として耐性が付いてきたと自…続きを読む

人が怖いと感じる事柄は生きる時代や環境によって刻々と変化していきます。 鬼や妖怪を恐れていた時代もあれば、口裂け女や人面犬を恐れていた時代もあります。 今の時代であれば、それらはあ…続きを読む

タイトルを一見してなんだか『ゆるふわ』な物語を想像していませんか？ 事実、第一話冒頭はコメディっぽい出だしなので『やっぱりそうかー』なんて私は勝手に思っていました。 だけど、そん…続きを読む

衝撃を受けました。 作者さまは恋愛作品は本作が初挑戦ということなのですが、とにかく構成が上手いんです。 この構成に騙されて『ラブコメ』だと思いながら読み進めて終盤で驚かされました。…続きを読む

ひとこと紹介に書いたとおり、拝読してから三日ほど経ちましたが、未だにふとした時にこの作品のことを思い出してしまいます。 『主人公の米田は物語のあと何か行動を起こしたのだろうか』 …続きを読む

本作は『放課後対話篇』の続編にあたります。 前作に引き続き、本作も章ごとに核となるテーマが存在しており、それを元に物語は進行していきます。 緻密な構成、巧みな筆致、ところどころに…続きを読む

フォロワーさんのレビューを見て『そんな凄い作品なのか……』と思い、読んでみました。 読了した感想は『心臓が抉られる感じ』とでもいいましょうか、読んだのがメンタルが弱っている時じゃ…続きを読む

登場人物たちは主人公のブンゴ君をはじめ、基本的には全員マジメなはずなんです。……はずなんですが、気がつけば裸になっていたりゲ○まみれになっていたりカオスなことになっています。 ま…続きを読む

本作を読み始める前は、『英語の教科書的な作品？』と思っていました。 でも全然違いました。 教科書でもなければただのラブコメでもない。 本当に唯一無二の作品です。 以下に私がこの作品…続きを読む

こんな凄まじい作品が評価されていなかったのが信じられない気持ちです。 本書はハロウィンをテーマに書かれた作品でやや残酷表現などもあります。 ですが、作者様の洒脱な筆力で描かれる本作…続きを読む

まったく新しいタイプの話でビックリしました。 タイトルと冒頭を読んで（スタンダードなざまあ系かな？）と思いつつ読み進めていくと……、ん？　あれ？　なんかいつもと違う！　と驚かされる…続きを読む

私は生きる。生きるのだ。 上記の言葉は作中のとある人物の言葉です。 今作の中で私が一番好きな言葉です。 言葉自体はシンプルなので、もしかしたら皆さんの中には『普通の言葉じゃない？…続きを読む

私のように文章を書き始めて間もない方は絶対読んだ方が良いです。 本文では、小説を書く上で大事な要素をわかりやすく、例文などを交えて説明されております。 ご自身の紡ぐ物語をさらに…続きを読む

第一部が完結したのでネタバレしない程度にレビューを。 本作は怪談蒐集家の美人マスター城ヶ崎詩織の営むBARに、一人の男性客がふらりと立ち寄るところから始まります。 私はこの導入部…続きを読む

ネタバレにならない程度に。 物語は登場人物がある本屋に立ち寄るところから始まります。 オムニバス形式の作品なので、作中には様々な人物が登場しますが、この作者さまはその一人ひとり…続きを読む

トリッキーな作品ですが、作者の手のひらで上手いこと転がされながらも読み進んでしまいます笑
文章自体も読みやすく、執筆している方なら特に共感出来るのではないでしょうか。

本当に良い作品は物語が終わった後に、登場人物がどういった人生を歩んで行くのか、つい想像したくなります。 短い作品ですが、これはそういった種類の物語だと思います。 あと、「好きだ…続きを読む