作者の才能に嫉妬してしまうのでご注意を!

私は生きる。生きるのだ。

上記の言葉は作中のとある人物の言葉です。
今作の中で私が一番好きな言葉です。
言葉自体はシンプルなので、もしかしたら皆さんの中には『普通の言葉じゃない?』と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
そういう方にこそ、この作品を読んでいただきたいです。
読了後には上記の言葉の重みが変わっている筈です。

物語冒頭はシリアスな場面から始まりますが、一人称視点で進む物語にあなたはすぐに惹き込まれる筈です。

気がつくと、あなたは知らない間に足元も見えない真っ暗なトンネルの中に一人ポツンと立たされている感覚に陥ると思います。
ですが、その暗闇の中に居るあなたに作中の人物達が手を伸ばしてくれます。
その手を握りかえしてください。
物語が進むにつれて徐々に光が見えてくる筈です。

本作は重めなテーマを取り扱っておりますが、非常にエンターテイメント性にも優れた作品なので読了後は必ず爽快な気分になります。


私は生きる。生きるのだ。


もう一度言います。
読了後は上記の言葉の重みが変わっているかと思います。
あなたの人生観を変える物語はここにあります。

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