一言紹介にもありますが、この言葉に僕は惹かれました。説得力が欠けるようで申し訳ありませんが、私は親ではありません。でもやはり、子を思う親の気持ちにはグッと来る物があるなぁと実感しました。軽い内容ではないですが、作者の粋な言い回しも相まって、ユーモア溢れる素晴らしい作品だと思いました。
素敵な小説でした。文章自体はライトで、親しみやすいのですが、内包するものはヘビーときて、これがかなりいい塩梅。一章ごとに話が区切れるので、短いスパンでも楽しむことができました。一方で、一つ一つの話が繋がってきそうな雰囲気もあって、長期ならより化けそう。ファミレスくらい入りやすい扉で、出迎えてくれる料亭みたい、と言ったらいいかしら。美味しいコーヒーをありがとうございます。