※本編38章までのネタバレあり
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やってまいりました、エステルちゃんの故郷です。陽気な村人たちと<ゼータ>のほのぼのスローライフ~たまに魔物の血を添えて~みたいな回になりつつ、ようやくゼクニキ回を迎えることができました。そして作中最強キャラであるエステルママも登場! 盛り込みすぎですね、はい。
ゼクニキは敵とあらば全自動で突撃するという協調性皆無のイノシシでしたが、足を止めてしまえばもはや何もできなくなるという致命的な弱点がありました。トーナメントのときやラルカン兄上にもそんなふうに対策されてましたね。
この「押してダメなら押してみろ」な性格は、かつて母(さらわれたお姫様)を人質にとられながらクソオヤジ(魔王)に戦場に送られていたことで形成されたものです。敵を倒し、自分の強さを証明しないといけないという強迫観念にとらわれていたわけですね。
しかし、エリックとエステルという田舎でのびのび育ったスーパーお人好し兄妹に対しては、なぜか素直に負けを認めることができます。強さの次元が違うのでしょう。この2人を見習えと言ったお母様の的確な助言により、「もしかして俺1人で勝たなくてもいいのでは……?」ということに気づきます。
そこで、「敵をめっちゃ倒す=強い」ではなく「仲間を勝たせる=強い」という方程式にシフトし、持ち前のバチクソなタフさを生かして仲間たちを守りつつ、ぶっとんだ攻撃力でトドメも刺せる「最強の盾兼最強の矛」が誕生したのでした。めでたしめでたし。
さて、次回。田舎でスローライフを送っていた<ゼータ>はようやく帝都に帰還しますが、いろいろ暗躍していたレメクがいよいよ本格的に<勇者協会>を潰しに来ます。彼の真の目的とは……? そして衝撃の真実が明らかになったりならなかったりするかも……? どうぞお楽しみに。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。