※本編36章までのネタバレあり
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https://kakuyomu.jp/works/1177354055503800437女同士のドロドロバトル回。この回の参考にするために異世界恋愛系の漫画をちょくちょくつまみ食いするなどしました。読んだ結果、トマス皇子がヘマをやらかすハメになりました。最近有能すぎたのでこのへんで隙を見せておいてもええでしょう。ミアちゃんとのやりとりは地味にお気に入りです。
今回は派手な覚醒シーンもなく、ロゼール様がいろいろ手を回してオリーヴとかいう八方美人クソ女を雪の下に沈めるだけで終わりましたね。とはいえ、いつもの彼女なら屋敷中を引っ掻き回してめちゃくちゃにしてまとめてぶち壊すくらいのことはしていたでしょうが、今回は逆にお屋敷の人間関係を立て直し、完璧な体制を構築してから去るという豹変ぶり。
もちろん彼女にとって思い出深い場所を壊したくないという思いもあったのでしょうが、最後に言っていた通りこれはすべてエステルちゃんに倣ったものです。彼女の能力なら表面上は万人に好かれるよう振る舞うことはできたでしょうが、そういう恣意的なものでなく芯から屋敷の人々に愛されるようになったのは、我らが天使エステルちゃんの教え(?)です。
そのご褒美としてプレゼントされたのが、慕っていた奥方の絵画です。奥方のご遺体を失ってから、ロゼール様は喪失感と空虚感からパーティをぶち壊して回る悪魔になっていたのですが、その代わりを上回るものを手に入れたことで、心の空白も埋められたことでしょう。でも性格悪いのはそうそう変わらないと思う。
今回は殴り合いガチンコバトルではなく水面下での陰謀バトルがメインだったので、お屋敷サイドに何人かキーになるキャラを配置する必要がありました。
その一人がルネ君だったのですが、いろいろこね回した結果「女の子として育てられて長年幽閉されていた寡黙な美少年」というなんか属性モリモリなキャラになってしまいました。描写しきれてないかもですが、喋り方も仕草も完全に女の子なので、これから矯正されていくでしょう。されなくていいというご意見もあるかと思いますが……気持ちはわかります。
ルネ君をはじめ、ロゼール様と旧知の商魂たくましい店長さん(本名は私も知りません)とか、ボケたフリをしていた料理長のタヌキおばあちゃんとか、結構お気に入りキャラが多く生まれた回でもあります。機会があれば番外編とかで登場させたいですね。
さて、次回はスレインさん回です。スレインさんといえば自己犠牲中毒、作中の負傷率ナンバーワン、病的なブラコンの三拍子が揃った方ですが、次回はそれらの特性を惜しみなく発揮してくれるでしょう(不吉)。そしてスレインさんの人生で最大の選択を迫られることにもなり……? どうぞお楽しみに。