※本編のネタバレ全開でお送りいたします
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https://kakuyomu.jp/works/1177354055503800437【メンバー】
レオニード(ナイフ使い)、ゲンナジー(武闘家)、ラムラ(魔術師)
【パーティ能力】
こうげき:A/ぼうぎょ:B/かしこさ:C/やさしさ:B/騒がしさ:S
【総評】
普段の素行からアホなことばかりやってるイメージしかないが、戦闘においてはレオニードのスピード、ゲンナジーのパワー、ラムラの魔術と非常にバランスのとれた編成。おもにラムラが頭脳労働を担当することで、レオニードとゲンナジーのアホさをうまくカバーしている。ヤーラの脱退でかしこさが大幅にダウンし、かわりに騒がしさがアップした。
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第一部からフルで登場している、<ゼータ>メンバーの古巣の中では最も存在感のあるパーティ(と、勝手に作者が思っている)。外伝では彼らが主役のお話があります。愛すべきチンピラ軍団。
おもにレオニードとゲンナジーが馬鹿騒ぎを担当していますが、この2人は正義感の強い性格で、信じた道を突っ走る熱い男たちでもあります。そんな彼らの手綱を引くラムラは、搦め手から攻めてくる敵を看破し、逆に罠にはめてやるなど男2人にはできない芸当を華麗にやってのけます。
遡れば、田舎で喧嘩に明け暮れていたレオニードとゲンナジーが、ヒーローになりたいという単純な目標を掲げて勇者になったことでこのパーティが誕生。その後ラムラが加わり、男たちは謎の美女加入に逆に警戒心を強めます。たぶん彼女は裏の狙いがあるわけではなく、遊びのつもりでチンピラパーティを選んだのだと思います。
当初は3人でワイワイ楽しくやっていましたが、Dランクに上がった頃にヤーラと出会います。そこで目にした凄惨な光景から、3人はこの哀れな少年を救うことに尽力するようになります。初めはヤーラも遠慮がちだったのでしょうが、レオニードたちのアホっぷりにそのうち慣れていくようになります。
それでもヤーラの不安定さゆえにホムンクルスとの戦いを強いられることも多々あり、レオニードが右腕を失ったことが決定打となって、ヤーラはパーティ脱退を余儀なくされます。レオニードはヤーラが気負わないように右腕のハンデをなんてこともないように振る舞いますが、戦闘にも影響し、パーティランクはBにダウン。気にするなというほうが無理な話です。
レオニードはそれまで、幼いヤーラを全力で守ってやるという保護的な関わり方をしていたのですが、ヤーラが<ゼータ>に移ってからは頑張っている姿を見守り、応援するというスタンスに変わったように思います。結果、トーナメントではヤーラがレオニードと戦って勝つという逆転劇を見せ、闘技場襲撃のときはレオニードの励ましでヤーラが錬金術の制御に一時的に成功します。
可愛い弟分の成長を見守る保護者となったレオニードですが、当の弟分からすれば飲んだくれで生活能力のない先輩のほうが面倒を見るべき対象であり、自分の方が保護者だと思っていそうです。ヤーラは他人の世話が好きなので、これでちょうどいいのだと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。