★★★ Excellent!!!
何もできない。だからって諦めない。それが、『私』の誇るべき才能だから。 香原 翼
自分には何も出来ないんだ。
自分には何の才能もないんだ。
そう思い込んでいる人にこそ、
この作品を読んでほしいです。
自分の才能ってなんだろう。
自分には何が出来るんだろう。
そう思う事が誰にでもあると
思います。
この物語の主人公、エステル
ちゃんも例外ではありません。
簡単な事務作業もミスするし
がんばった、上手くやれたと
思ったところで、それは社会
では出来て当たり前の事で。
なんなら、それすら失敗する
こともあるくらいで。
そんな彼女が、クセも強いが
本当に強い、いわゆる天才や
才能人、超人たちをまとめる
リーダーとして奔走する中で
感じていたのは「己の無力さ」
でした。
彼女は悩みます。
こんな自分でも何か、出来る
ことがあるのだろうか?と。
自分ができることを「才能」
とするならば。
才能は、誰かのために自分は
何が出来るのかを考える事で
見えてくるものなのかもしれ
ません。
だから、自分一人で見つける
のはとても難しい。
思い悩むあなたに、エステル
ちゃんは、きっと力を貸して
くれます。
思い悩むあなたが、どれだけ
素晴らしいかを教えてくれる、
そんな強くて優しい物語です。