概要
魔族と戦う機関<勇者協会>の新人職員エステルは、そんな異質な勇者パーティのリーダーに任命される。
『仲間を皆殺しにした』という凶悪な相貌の狂戦士。
『経歴詐称』をしたとは思えない真面目そうな騎士。
『メンバー間の連帯を乱した』気だるそうなエルフの魔女。
『人格に問題あり』とされる人懐こい笑顔の好青年。
『能力の制御が困難』で外にも出たがらない少年。
戦う力もない、これといった特技もない、ただ優しくて一生懸命。
そんなエステルだからこそ、彼らをまとめ上げて最強の勇者パーティを作り上げられたのだと――後に誰もが知ることになる。
◆更新状況はツイッターにて
◆近況ノートにて本作のキャラ設定や裏話などを載せています。よろ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!エステルって一体何者……!?
(2022/7/18執筆)
仕事が苦手な勇者協会の新人エステルは、他のパーティーではクセがありすぎて扱えない人物を集めたパーティー、〈ゼータ〉のリーダーとなってしまう。
当然、クセだらけの〈ゼータ〉のメンバーはそう簡単に心を開いてくれないが、エステルの根気強く接することにより、徐々に心を開いていき、エステルを中心に〈ゼータ〉がパーティーとして成り立っていく様子が素晴らしい。
〈ゼータ〉のメンバーはクセが強いものの、個人としての能力はかなりのもので、次々と強力な敵を打ち倒していくのは見所である。
そしてエステルの功績はこれだけではない。〈ゼータ〉とは異なるパーティーにおいてもメン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!はみ出し者ばかり。そんな、最低で最高の勇者パーティ。
本作は麻薬級の中毒性があります。常に最新話まで読み進めている私ですが、次のお話が読みたくて1日すら待てなくなりました。
タイトルから忌避される方もいるかもしれませんが、とにかく第1章を読んでみてください。なに、1章は全4話しかありませんから。さくっと読めます。でも、そのサクサクっぷりが本作の武器のひとつなのです。
お手軽なのにしっかりと内容があって、すぐに次が読みたくなってしまうことでしょう。現にこの中毒症状は沢山の読者さんから報告されています。2話くらい読もうかな〜と思ったら10話読んでました、いつのまに!?(呆然)
次に紹介したいのがキャラクター。この作品本当に凄くて、第一部では1…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読みやすく、腹に残る傑作。
一部終わりまで読破しました。
この作品は非常に読みやすい文体のなかで個性豊かな(ありがちな設定に留まらない)キャラクターたちが縦横無尽に活躍します。
また、作者の技量が高いため、各章ごとに物語の焦点がしっかりと絞られており、かつ章横断的に伏線が張られているために、この決して単純ではない複層的な物語の真髄を無理なく読者に読ませ、伝えることができています。「キャラ萌えしてギャグに笑っていたと思ったら話もすんなり理解できていた!! 何のことだか(ry」というやつです。
加えて、主人公の能力自体をここまで抑えて上手く話を回すのはとてもすごいことだと思います。こういった設定に妥協しない挑戦的な…続きを読む