読みやすく、腹に残る傑作。

 一部終わりまで読破しました。
 この作品は非常に読みやすい文体のなかで個性豊かな(ありがちな設定に留まらない)キャラクターたちが縦横無尽に活躍します。
 また、作者の技量が高いため、各章ごとに物語の焦点がしっかりと絞られており、かつ章横断的に伏線が張られているために、この決して単純ではない複層的な物語の真髄を無理なく読者に読ませ、伝えることができています。「キャラ萌えしてギャグに笑っていたと思ったら話もすんなり理解できていた!! 何のことだか(ry」というやつです。
 加えて、主人公の能力自体をここまで抑えて上手く話を回すのはとてもすごいことだと思います。こういった設定に妥協しない挑戦的な話は私は好きです。
 ところで、私はロゼール党員に所属することになったのですが、男性ならレオニードさんのノリが好きです。各魅力的なキャラクター見せやパーティー結成が完了したところまでで第一部が終わったので、ここからどう物語が発展し、終わるのか、その旅路をひっそりと見守らせて頂こうと思います。
 

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