• 異世界ファンタジー

『私は世界を救えない』サブキャラ語る会~ヘルミーナ編~

※本編のネタバレ全開でお送りいたします
※自分で考察したい方にはおすすめしません

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https://kakuyomu.jp/works/1177354055503800437


コンセプトは「メンヘラ女子」。
臆病系の女の子としてつくったキャラなんですが、作者の想定していない方向に全力疾走しまくり、ストーリーをしっちゃかめっちゃかにしてくれた暴走ガール。
クレイジーさを除けば可愛らしい恋する女の子です。

キーワードは「体温」「消失」。
ヘルミーナには明るくて優しい姉がいたのですが、過労のため実家の病院から飛び降り自殺をし、そこに居合わせるという悲惨な経験をします。死んで体温が消えていく、というのが消失その1。
姉は過労自殺ということで、家族の中では腫れ物扱いとなり、存在しなかったかのような扱いになっていき……これが消失その2。

こうしてヘルミーナは「人間は消えてしまうもの」という観念を持つようになります。
自分はいつか消えてしまうから、それが怖くて自分の体温を感じられるようぬいぐるみを抱いていないと気が済まない。
家族にも煙たがられ、前パーティでもいじめに遭っていたヘルミーナは、自分が他人から大切にされることはないのだと諦め、同時に他人に対して冷徹なほど無頓着になります。だから人の名前もあまり覚えないし、自分が裏切ってることにも気づかないし、めちゃくそ痛めつけられている某氏を見て大はしゃぎしてましたね……。

その例外がヤツです。愛しのマリオくんです(彼女は本名で呼んでいますが)。
マリオは悪い意味で誰に対しても平等なのですが、ヘルミーナにとってはマイナスがないことが何よりの安心なのです。しかも、殺した人間のことをずっと覚えていてくれる。もはや救世主!!(失明)
どうせ消えてしまうのなら、誰かの記憶に留められたまま消えたいと願ったわけです。希死念慮というよりは生存欲求に近い気がします。

で、ノエリアも真っ青なくらい盲目一途になってしまったヘルミーナですが、視力を取り戻させてくれたのがエステル様ァァァァ!!!
エステルはいい意味での平等です。どんな人でも人として尊重し、大切にします。だからヘルミーナもエステルのことはよく覚えていました。裏切ったにもかかわらずマリオに「助けてほしい」と頼むという天使ぶり(これがなければマリオは望み通り殺しに行ってたでしょう。ヒエーッ)。

ちゃんと自分のことを覚えていてくれる人がいるのをしっかり確認したヘルミーナは、安心して<EXストラテジー>に戻っていきます。温かい人たちに囲まれていれば、もうぬいぐるみは必要ありません。
寂しくなったらミアあたりをだっこしておけばいいでしょうし(ミアも喜びそう)。
マリオとの仲は……向こうが恋愛音痴すぎて全然進まなそうですが、そのへんはエステルが何とかしてくれるはず!(ぶん投げ)


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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