• 異世界ファンタジー

『私は世界を救えない』サブキャラ語る会~ノエリア編~

※本編のネタバレ全開でお送りいたします
※自分で考察したい方にはおすすめしません

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https://kakuyomu.jp/works/1177354055503800437


コンセプトは「情熱的なお嬢様」。
生まれてこの方ロゼールお姉様一筋、お姉様のすべてを愛し、お姉様に敵対するものあらば斬り捨て爆殺いたしますわ!
……彼女のことを語ろうとするとなぜかロゼールの話になるし、お嬢様口調が伝染してしまうという怪現象が起きます。ここでは真面目に語りますわ。

キーワードは「責任感」「依存」。
生まれてこの方とか言ってましたが、ロゼールに出会う前のノエリアはエリート生まれのエリート育ち、自分の立場に責任を持って家の名に恥じぬよう努力する優等生でした。
しかし、自分に厳しいあまり他人にも厳しくなってしまい、周囲には敬遠されがちに。元パーティの女子たちとも実はギスってました。

そこに颯爽と現れたロゼール様!! ノエリアの行動原理にはプライドや責任という窮屈なものしかないと看破し、じわじわと切り崩す楽しいお遊戯をなさり、周囲を顧みない暴走系お嬢様にクラスチェンジ!! どうしてこうなったァ!!

こうして今まで自分を縛っていた枷から解放されたノエリアですが、いきなり自分の自由意志で行動するという高度なことはできなかったのです。
結果、自由気ままのお手本であるロゼールに依存するようになりました。
脳の99%をロゼールが占め、その他の有象無象は眼中になく、2人の中を邪魔する者あらば容赦なしという傍若無人ぶり。どうしてこう(略)

そうしてギスギスが最高潮に達し、ロゼール様の華麗なるお戯れもあって前パーティは完全崩壊。ノエリアだけの責任ではないのですが、やらかしはやらかしです。
ちなみに出火元のロゼールが投獄されたときも抗議アンド抗議で大暴れし、協会側をめっちゃ困らせたという裏設定がありました。ここで目つけられて問題児パーティにぶっこまれたんでしょうね。(´∀`)

そんなノエリアですが、やはり根は真面目で責任感の強い優等生。女神エステルの光に当てられて正気を取り戻し、自分の行いを反省して<EXストラテジー>で頑張るようになります。
年下のミアやヘルミーナの面倒も見つつ、チームのために尽くし、自立への道を歩んでいきます。本人は否定するだろうけど、ロゼールと離れてよかったんじゃないかなと思う。

依存から脱却して物事を俯瞰的に見れるようになったノエリアは、ロゼールに対する見方もちょっと変化します。今までは神聖にして完全無欠のお姉様と絶対視していたのが、実はかなり不安定で自滅的なところもある危うい人間なのだと気づきます(きっかけは同じく破滅志向的なヘルミーナかもしれない)。

しかし、今までべったり依存してきた身としては、今更救いの手を差し伸べられる立ち位置ではないと自覚します。だから最後にエステルにすべてを託したのです。それが、ノエリアが大人になったことの象徴なんじゃないかと思います。
これがほろ苦くも美しい、愛の形なのですわ……!


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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