※本編のネタバレ全開でお送りいたします
※自分で考察したい方にはおすすめしません
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https://kakuyomu.jp/works/1177354055503800437コンセプトは「トリックスター」。
裏でいろいろ立ち回って、状況を巧みに操る策略家。ニヤニヤしながら飄々と陰謀を巡らす様は、会った人ほぼ全員に嫌われます()
腐れ縁のシグルドとは自称親友。仲間内からはそこまで敵意は持たれず、なんやかんや仲良くやっています。
キーワードは「不信感」「いたずら小僧」。
元はダークエルフの王様です。即位当時は200歳くらいで、エルフにしては若き君主。王子時代はいたずら小僧で、「ロキ」という幼名はそこから来ています。
王位に就いてハイエルフの国との戦争中、一番信頼していた妹に後ろから刺されてしまいます。
こうしてばちくそ人間不信になったロキは、もう裏切られないようにと人の弱みを握って操作するという駆け引き主体のコミュニケーションしかとらなくなります。嫌われがちなのはこのせいです。
「神出鬼没」と称する通り、普段から姿を見せなかったりと暗躍ムーブをかますので、周囲からすれば「何考えてるかわからない怪しい奴」ですね。他人を警戒するあまり、人からも警戒されるという。本人もそれは仕方がないと受け入れています。
考えが先を行き過ぎて理解されにくいというのもあるかもしれません。
そんなミスター権謀術数だったロキも、自分と似たような境遇のトマスは放っておけなかったのでしょう。皇位争いに因縁の魔族が絡んでいると知って、ポンコツ皇子がコケないように水面下でめちゃくちゃ頑張ります。そこで<ゼータ>を助っ人に選んだのは大正解ですね。
最終的にトマスはロキの想像を超えて一躍ヒーローになり、保護者大満足。その実力を認めて最終的に敬意を表します。アツイ。人に好かれる才能は圧倒的にトマスのほうが上ですしね。
腐れ縁のシグルドとは、実は王様時代から目をつけてて身分を隠して会いに行ったりしてたという裏設定があります。
ダークエルフvsハイエルフ戦争というのも、いずれ起きるであろう争いをあえて起こし、うまく収められるうちに対処しようという考えがあったので、シグルドなら協力してくれると見込んでたわけです。
しかしシグルドの師匠が戦争で亡くなってしまい、結局魔族に双方滅ぼされてうにゃうにゃ……。
助けてはくれたものの、シグルドにはめっちゃ嫌われてるだろうとずーっと思っていたロキですが、数百年ぶりに口を利いてくれたことでそうではないのだと察します。だから「死ね」の一言で大喜びです。
で、すべての憂いがなくなったロキは、昔みたいないたずら小僧に戻るわけです。これは退化のようで大進歩です。
いたずらって「相手が許してくれる」っていう信頼感がないとできないと思うんですよ。人間不信全開だったロキも安心して人にいたずらできるようになったわけですね。
その記念すべきいたずら第一号が、自分に素直さを取り戻させてくれたエステルだったのです(*´ω`*)
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。