• 異世界ファンタジー

『私は世界を救えない』サブキャラ語る会~トマス編~

※本編のネタバレ全開でお送りいたします
※自分で考察したい方にはおすすめしません

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https://kakuyomu.jp/works/1177354055503800437


コンセプトは「成長するヘタレ」。
最初は仲間のことを顧みないポンコツ皇子でしたが、根性を叩き直され、今やみんなに慕われる立派なリーダーになりました。
妹に命を狙われているという噂が立っても1ミリも疑わないドがつくシスコンですが、それだけ人を疑うのが苦手ないい奴ってことです。

キーワードは「プライド」「まっすぐさ」。
プライドは高いんですが、それといっても自分の地位に驕るような傲慢さではなく、国を背負う皇子という立場に対する忠誠心のようなものです。
生来裏表がなく真っすぐな性格なので、勇者パーティを任されて「皇子として頑張らねば」と意気込みまくっていたのでしょう。その結果、やる気が空回りしまくっていったんパーティが壊滅しかける大失態をやらかしてしまいます。

リーダーシップ性でいえば、エステルとは真逆です。エステルはめちゃくちゃ消極的で、基本的に仲間にすべて任せますが、放任しているのではなく、仲間たちを静かに見守っているイメージ。
対してトマスは全部自分で引っ張っていこうとする積極的なタイプです。自分がブレーンとして作戦立案をし、各メンバーに命令していくという上意下達型。それでうまくいく場合もあるでしょうが、うまくいかない連中を任されてしまったわけで……。

初期のトマスは仲間の言うことも聞かず事情も顧みず、ただの自分の手足として見ていた感がありますね。そしてあのザマよ()
しかしいろんな人(おもに鬼軍曹)に叱られまくって更生します。そこはやはり単純な性格というか、ちゃんと自分の行いを反省して人の話を聞くようになってます。するとあら不思議、そこにはもはやAランクレベルのつよつよパーティが!!

繰り返しますが、彼は根は単純で裏表のない性格なので、結構人に好かれます(というか壁を作られない感じ?)。
パレードとかで儀礼的に人前に出ることもありますが、人々から距離を置かれすぎることはなく、温かく迎えられます。ある意味、才能?

本編では軽くしか触れられませんでしたが、実はトマスの周りは家族含めてほとんどが操りやすそうなカタリナに入れ込んでいて、要するに周り中敵だらけの環境にいました。両親からも「死ね」って思われてます。カワイソス……。
それでも腐ることなく皇子としてのプライドを持ち、健気に頑張っています。
唯一といってもいい支持者がカタリナで、だからあんなにシスコンになったのでしょう。サラの擬態を見抜けたのも愛ゆえです。ビバ、シスコン!


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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