• 異世界ファンタジー

『私は世界を救えない』パーティ語る会~エデンズ・ナイト編~

※本編のネタバレ全開でお送りいたします

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https://kakuyomu.jp/works/1177354055503800437


【メンバー】
レイ(剣士)、ガルフリッド(重戦士)

【パーティ能力】
こうげき:D/ぼうぎょ:C/かしこさ:F/やさしさ:A/親子度:S
(※パラメータはネタです)

【総評】
人数も少なくEランクパーティでありながら、小柄で機敏なレイと強固な防御力を誇るガルフリッドの組み合わせは相性〇。戦術のレベルはまだまだだが、<ゼータ>の助力もあってEランクの中では戦力も実績も抜きんでている。リーダーのレイの伸びしろに期待。Dランクに上がれる日も遠くないとの見方が濃厚だが、2人ともネーミングセンスが微妙なのでパーティ名で揉める可能性が高い。

  ◆

第四部の主人公的存在の2人ですね。第二部のトマスや<EXストラテジー>、第三部のファースなどはポテンシャルが高く最終的にその強さを見せてくれたのですが、第四部のレイは実力的にはまだまだ未熟。弱い者がどう成長していくのか、というのが四部のポイントでもあります。

レイは初め、ダリアに惨敗して屈辱を味わい、さらにパーティの仲間たちが全員辞めてしまうという挫折を経験します。その後に入ったガルフリッドともそりが合わず、自分の弱さを否定したいがために彼の忠告も無視して無茶をやらかします。

そこで、<ゼータ>の協力もあってドラゴンを倒すという成功体験を積ませてもらい、さらに圧倒的に強いゼクに弟子入りすることで角も取れて訓練に精を出すようになります。ゼクに対しては忠実なワンちゃんなので、他の勇者たちにも可愛がられることになります。

しかし、ガルフリッドとはなかなかうまくいきません。彼は生来不器用な性格であるうえ、過去に戦友を失い続けた経験から他人との関わりを避けるようになっていました。それゆえ人のことをあまり理解しようとせず、無神経な発言をしてしまうことも。こうして思春期のギスギスした親子ができあがります。

それでもガルフリッドは一時は妻子と暮らしていたこともあり、娘くらいの年齢のレイを不器用ながら気にかけ、ピンチのときは必ず助けに行きました。それが報われたのが、魔人ヨブを助けようとした回ですね。悲しい結末にはなりましたが、レイは自分が大切にされているのを自覚し、ガルフリッドの人間嫌いを彼のカメラを使うことで克服させます。

こうしてギスギスを解消した2人はトーナメントで信頼に基づいたチームワークを見せ、健闘。闘技場襲撃の際、レイは再びダリアと対峙することになりますが、自分の弱さを自覚してできることを最大限にやるという方針に転換しています。これもまた、1つの成長の形なのではないかなと思っています。

ちなみにこの2人はツイッター(現X)でフォロワーさんと話し合いながら細かい設定を練ったキャラでして、カメラの話とかはそのときに出たアイディアです。あのとき協力してくださった方々、ありがとうございました。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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