りこ@読み専

昔々、年に一度、怪物に生け贄を差し出さなければならない村があった。生け贄は毎年くじで決められた。生け贄になる筈の母親が死に、息子がかわりに生け贄になったのだが……。 そんな昔話…

公爵令嬢エリザベスは不品行でとんでもない性悪娘である。 そんな彼女は自身の婚約パーティの当日、使用人の男と駆け落ちしてしまった。 エリザベスを探しに街に出た兄シルヴェスターは、す…

雷火を纏う乙女に、かれは言った。 ――抜き身の剣は美しいが、すぐに傷む。 乙女は答えた。 ――ではそなたが、剣身を護る鞘となれ。 かれは額づき、乙女に忠誠を誓う。命果てるまで、と…

曄国に滅亡の時が訪れた。北戎の将軍・猛爾元（もうじげん）は赤く染まる城下を眺め、過去に思いを馳せる。己の運命を左右した皇帝・張傑との日々を――。 ※男性同士の性的な関係の示唆、…

　高校教師の常一《じょういち》は、異母妹の円理《えんり》とともに山形県の田舎町で静かに暮らしていた。 「俺は妹を食いたいと思っている。性的な意味ではない。肉料理としてだ」 　とい…

カイルとは幼なじみで夫婦になるのだと言われて育った。 十六歳の誕生日にカイルのアパートに訪ねると、カイルは別の女性といた。 カイルにとって私は婚約者ではなく、学費や生活費を援助し…

年の差カップルのアリシアとジーン。年齢差も忘れ、政略結婚である事も忘れ、徐々に接近していくが……あれ？ ＊一時創作から離れ、また再開した時に書いたものです。１話あたりの文字数は…

オリヴィア・リッチモンドは都会育ちのお嬢さま。二人の出来すぎた兄と、絶世の美女の姉のすみっこで何不自由なく生きてきた十九歳。しかし二十歳を目前にして、いまだ夢見がちなオリヴィアに…

昼顔な母親。 女に溺れる父親。 意地悪ばかりする腹違いの妹。 幼い時に負ったトラウマを引きずりながら大人になったすみれ。 古城を愛し『誰よりも気高く』と心に鎧をまとう。

いつか物書きとして生きていくことを夢見ながら、華々しい活躍もできぬまま医者に告げられたのは不治の病、肺結核であった。失意の中、かつての級友を頼んで静岡のサナトリウムへと入居した『…

古代中国の文献魏志倭人伝に、神道により民を惑わしたと記されている邪馬台国の女王卑弥呼。 宮殿内に千人もの従者を置きながらも、その居室には国政を補佐する弟のみが入ることを許され、彼…

「プロットからの成長を見守る企画」参加作品です。 伏見沙織様のプロットを元に書かせていただきました。 記憶のない少年が、洋館で出会ったのは夢か幻か。 どこまでが夢でどこまでが現…

「大好き……。だから……食べてよ、あたしのこと……」 　その言葉に誘われて、天使は少女の魂に歯を立てた。

※第1回カクヨムweb小説コンテスト最終選考作品。 ＊ 高校の美術部でイジメを受けて死んだらしい姉。 妹の少女は、美術部の全員に復讐をしたい。 でも、方法がない。 そのとき、…

作品に銃を登場させたいが銃について何も知らない、という人向けに製作した、いわゆるハウツー作品です。 読みたいところだけを好きなように読んでください。 随時更新していく予定です…

〈神なし村〉に住むエメラは、王都の役人・ウィリスと婚約中だ。ある日、結婚式の無事を祈りに訪れた泉で、エメラは黒髪の青年を助ける。青年が語る珍しい話の数々に、エメラはだんだんと引き…

躍動感溢れる戦闘場面を描きたい、血沸き肉躍る熱い攻防を描きたい。だけども武術の心得が無い――そんなあなたへ贈る「小説家のための武術秘伝」です。 使えそうな部分があれば遠慮なく参…

　『風神レイ』シリーズ第一弾！ 　フリーターの森繁悟史に取り憑いた憑依霊、風神レイ。その目的は自分を殺した犯人を見つけること。しかし、その時の記憶が断片的にしかなく、物を触ること…

フランシス・ルシエは歯の浮くような戯言ばかりを口にする貴族の青年画家。そんな彼のモデルになってしまった美少女アルメルは、今日も冷静に耳を塞ぐ。「ねえ、アルメル。人間が生きていくう…

同じ年頃にみえるふたりの少女は なぜか母と娘を演じている。 ふたりの旅の理由はただひとつ、 娘の病気を止める薬を得るため。 母は魔物を倒し、他人をだまし、 なにもかもを捨ててしま…

　水没した世界で再建しつつある社会。人々は大海へ糧を求めて生きていた。 　そこにあらわれた発光する鯨の群れと、南極から届いた謎の電波信号。研究なかばで消えた言語学者と、海上生活を…

別れた人は未来を考えてさえいた相手だったけれど、それが何の担保になるわけでもなかった。 女二十九歳。仕事にも困ってない。結婚って、恋人ってなんだろう。そういうものをぼんやりと考え…

学校の帰り道、目の前で幼馴染の唯が通り神に殺された。 唯一、生き残った俺を助けてくれたのは、美しい鬼の女であった。 俺は唯を生き返らせるために、鬼の女に弟子入りする。 そして、…

演劇部の大道具チームに所属するロリコンとチームのリーダーの合法ロリ。 吹奏楽部でトランペットを吹く傍観者と、同じパートのヒステリーツンデレ。 美術部の自分嫌いの美少女と…

◆【謝辞】第1回 カクヨムWeb小説コンテストの読者選考を通過し、最終選考に残りました。本当にありがとうございました！◆ 　高校一年生、二年目。 　タイムリープではない。 　…

女の子は何でできてる？ 砂糖やスパイス、素敵なもの全部。 そんなの嘘。 苦味と酸味と渋味ばかりの、女達のナーサリー・ライムズ。

「これだけ読めば小説が書ける」そんなエッセイを目指します。自分が学んだことを整理するために。何処かの誰かの役に立つために。それは、本当に分かりやすく、あっさり読み終えられる、非常…

　ある朝の通学中、主人公は突然出会いがしら、美少女にナイフで刺されてしまう。 　しかし気が付いたとき、何故か主人公『ユウキ』と少女『アリス』の２人は、見知らぬ場所に閉じ込められて…

　本物を偽物で覆いつくして、偽物が本物だという偽物を忌み嫌うのは当然だろう？ 　謎が謎を呼び合って謎を生む。核心に迫ったとき、噴水の前で少女が一つの暗号を差し出す。示された暗…

　短編連作集なので、どの話から読んでも大丈夫です。 　一言で言えばスナックに集まる残念な人々の様子を描いたビジネス・ストーリーで、楽しんで読みながらドラッカーの考え方が学べます。…

「私は未来を見られるけれど、その予言は決して人に信じてもらえないの。まるで呪いみたいに」――――人目をはばからない奇行で有名な少女、八丈野つぐみは言った。現代に蘇った、カッサンド…

「まずは反応する」「とりあえず褒める」「面白くなくても愛を持て」と自戒6割の覚書。「面白かった！」だけでもいいけど、せっかくなのでなんかリアクションしたい！でもなんて書こう…とい…

私を愛してくれたのは結婚の約束をした後で背を向けた、彼だけだった。 ーーー＊＊＊－－2020年3月改稿済。内容は大きく変わっていませんがストーリーに必要のない描写や設定等を削り…

人間の文字を読み書きできるようになれというアインズの命により王国語と格闘するナーベラルだったが、うかつにもゴミを集める孤児にその用紙の一部を持っていかれてしまう。誰かに読まれては…

不運な出来事が重なり、実家の資産を失ってしまった子爵家の娘コレット。とびきり臆病な少女はいわくつきの日記帳を手に、ユービリア城で宮廷女中として働くことに。悪いうわさや、妙な事件に…

岸田篤人(きしだあつと)は２年前の出来事をきっかけに、６秒間だけ時間を止める力を持っていた。 使い道のないその力を持て余したまま入学した高校で、未来を視る力を持つ藤島逸可（ふじ…

飛猷流狼（とばかり　るろう）はある日突然、別の世界に召喚された。 古代より伝わる『王機兵』の運用に携わる者として。 召喚を行ったのは、世界制覇を掲げる帝国の皇子と隣国の王女。 同…

　ある朝、花村葵が目覚めると妹である花村藍がふたりに増えていた。その日から藍は毎日二倍に分裂していく。葵は妹を元に戻そうと奮闘するが、うまくいかない。しかも四日目に分裂した十六番…

「小説の完成時点での総枚数って、あらかじめ予測できないの？」 そんな悩みを持った著者が、自分の本業である映像作家としてのノウハウが役立つことに気付いたので、それをドキュメントに…

章ごとに書籍一冊分の文量を予定。 【概要】 剣と魔法の世界の物語です。物語序盤からいくらかの謎をちりばめています。佳境に差し掛かることでそれらが何を意味していたか、どうしてその行…

※）最新話は常に最下段に置き、新たに項目を追加した後に本来の位置に挿入します。 　カイタ編では、ここカクヨムで「書く」ことについて。 　ヨンダ編では同じく「読む」ことについて、…

【あらすじ】 　事故で右足が不自由なマリーが、王子様を手に入れる物語。 【第１話】ハッピーエンド 　……可愛らしい話。ほのぼの。 【第２話】ハッピーエンド？ 　……１話が…

幼い頃からピアノと共に育ってきた黎元美鍵は音楽を愛し、音楽に挫折し、たくさんの人と出会ってピアニストとして成長していく。そしていずれ出会う天才ジャズトランペッター・神代音楽と惹か…

第1回カクヨムWeb小説コンテスト「恋愛・ラブコメ部門」<大賞>受賞作品。 角川ビーンズ文庫より、書籍化。発売中です。 https://beans.kadokawa.co.jp/…

　現代を舞台にした作品が書きたい！ 　可愛い女の子とデートするようなシーンを盛り込みたい！！ 　そんな構想を立てたときに、目の前にそびえ立つ高いたか～い壁にはたと気付く。 　…

明治の熊本であった猫の話と、ご先祖の話。

神様と人間が共存する異世界ニッポン。 『憧れの神様・蘇芳の手助けをしたい。』 そんな夢を抱いていた八雲千代は、遂に念願の巫女になった。 けれど１０年ぶりに再会した蘇芳からはやる気…