とにかく主人公が最高に魅力的だ。高慢な態度が貴族としての矜持ではなく、自身のプライドによるものだというのがいい。牧場経営の家で自由奔放に育ったくせに公爵令嬢そっくりで礼儀作法が完璧で日焼けしてなくて色白だなんて、とんでもなく無茶な設定なのだけれど、ちゃんと裏付けがあるところが素晴らしい。
「死ぬほどどうでもいい」の台詞にぐっときた。なんでそっち選んだしと思ったけれど、この台詞のせいだと思えば仕方がない。主人公による言及がなかったことが驚きだ。
読んだあとに作者名を見て納得した。僕はこの作者のファンなのだ。カクヨムの外でかなり読み漁った。どうりで面白いわけだよ。