「あのキャラがあの場面で来てた服、何ていうんだろう?」
「こういうクールでピッタリしたイメージだけがあるんだけど…」
…とまぁ、こんな感じの悩みはおそらく多くの物書きが抱えているであろうかと思われます。何を隠そう僕もその一人です。
本題に入りましょう。この作品はそんな悩みに対する良き処方箋になるかと思われます。基本的な用語、描写する際、どんな事に気を使ったらいいのか、実際に組み合わせるには、そんな事が読みやすく、コンパクトに纏まっています。
勿論、作中にもありますが、これが全てではないでしょう。ファッションは実に奥深いものです。
しかし、「取り敢えず描写するために必要な知識を得るため」に、そして「より具体的な事を考えるきっかけ」として、この作品は非常に適しているように思います。ぶっちゃけ印刷して傍らに置いときたい。
そんな訳で、お勧めです。さあ、これを読んで、ヒロイン達を着飾ろうじゃありませんか。そうすれば彼女らはきっと、違った顔を見せてくれるはずだから。
…女装の知識も誰か教えてほしいなぁ(苦笑)
大変参考になりました。
パンツとズボンの違いが分からない人、いる?
キュロットスカートとホットパンツの似ているところは?
いきなり服飾の通販サイトへ行って情報を集めようとしたら、情報量の 多さにおぼれてしまいそう。いや、実際、私はおぼれかけましたが。
そんなとき、このコラムに出会って、すっきりしました。
これは、言うなれば、ファッションの骨組みのようなもの。
これを読んでファッションをすべて理解した気持ちになるのは、間違いだけど、たとえるなら、これは大昔の羅針盤のようなもの。方位磁石よりは役に立つし、分厚いごてごてした旅行雑誌よりはすっきりしていて読みやすい。
これを読み終わったら、自分で行き先を決められるように、キャラクターの服装もきめられるといいね。(といいつつ、やっぱり自分はセンスがないと思っています。やっぱり、練習して数、こなさないと、ね)
制服着せてれば楽だなあ、と服装描写のとき考える事がある。
こだわるならその制服も襟がどうの身頃がどうの柄や色がどうのタイの長さがーーと延々続けられてきりがないわけだが。
この作品で書かれるコツは、文学的な作品の登場人物と言うよりは、ラノベ的なキャラの服装における傾向を統計立てたものだろう。
ポピュラーな種類の服の特徴をかいつまんで、かつ、そこから受ける印象も教えてくれるわかりやすさ。
そして描きたいキャラに合わせてこれらをどう組み合わせれば良いのかまで指南してくれるボリューム。
実際に描こうと思えば、服の名前やシルエットだけではなく、素材、縫製、柄、ブランド、ニットの編み方(大雑把に言ってもハイゲージ、ローゲージなどある)、等知っておいた方が良い知識は尽きないし、また、これら知識の中のどれをどう言った表現で切り取るのか、ということも(話者のキャラクターを描くなどの面で)大事になるだろう。
書くために知識がいる事は何もファッションに限らないのだから、それは各々で深めていけば良いだけの話だ。
その点で、この作品はファッションを書くための足がかりとして、非常に心強いと思う。同時に、私は今まで深く考えずに書いていたことを思い知らされた。これからはもっと踏み込んで考えながら書いていきたい。
また、二次元美少女の私服を統計立てて丁寧に詳しく書かれた作者の力量に脱帽する。
いえね、イヤリング・ピアスのところに「イアーカフ」を入れろとかそんな細かいことは決して言いません(笑)
トップスに「チューブトップ」があるといいかな。
水着も追加。種類も「セパレーツ」「ビキニ」「ワンピース」くらいは最低でも書いて、できれば「パレオ」なんかもセットで載せているといいかな。
アクセサリーをもう少し充実すると男性作家としては参考にしやすいと思います。「ブレスレット」「アンクレット」「ピンキーリング」「バングル」などは普通に使うと思うし、ファンタジーなら「ティアラ」「サークレット」も使うでしょう。
「スカーフ」や「ストール」もあった方がいい。
「ヘアクリップ」「コサージュ」も押さえておいた方が親切だと思います。
*それ以上細かくなると、却って読み手が混乱するのであまり細かくしすぎない方がいいとは思いますが、最低限でも上記に示したものはあった方が親切かと。