増岡

このユーザー企画、食いしん坊な自分としては全作楽しませていただきたいほどなのだが、こちらの作品はあえてグルメに走らない視点がユニークである。 作中には食に対する飢えがある。 同時…続きを読む

切り口が面白い。 なるほどあれば良いな、と感じる技術でもあり、この技術がある世界がどう機能しているのか非常に興味深い。 評価はこの先を読ませていただいて変更する可能性があるので、ひ…続きを読む

街コンは全くノータッチであったため、どういう作品が求められていたのかはわからない。だが、この分量で街と人をストレートにリンクさせつつも、過剰に重ね過ぎず主人公を一人の登場人物として…続きを読む

昔話のような設定が、私たちが今息をし暮らしている現代が孕まずにはいられない複雑な外的要素をそぎ落とし、物語の純度を高めている。 シンプルで素朴な、作者が提供するささやかな登場人物…続きを読む

こんな甘い話があってたまるか、と読み終えた瞬間天邪鬼な私は思ってしまったが、すぐに、だけどじわじわと、こんな甘い話があれば幸せだなあと思ってしまった。 初恋と今の恋。 そのどちらも…続きを読む

推理学園物、推理バトルがあったり推理の授業があったり探偵という職業が確立していたり、という舞台設定は非常に魅力的で少年漫画との相性も良いと感じた。発想の素晴らしさに悔しさすら覚えた…続きを読む

人を愛する形、人生における愛する人の存在。 何が最高の愛情表現なのか、それは、私にはわからないのですが、ここに描かれた愛は、確かに彼らにとって最高のものだったのだとわかります。 物…続きを読む

女神と主人公の掛け合いが面白くて、自分もこんなに面白い会話が書けたらなあと思った。 ミステリーとは提示された証拠をもとに謎を解くものだと私は考えている。 だから、ファンタジーを入…続きを読む

死獣とは何なのか、突如現れた少女は誰なのか、そもそも、なぜ夜うまれだけが死獣と戦わなくてはならないのか。 歯切れの良い文章と謎にひきこまれ、一気に読みました。 昼を生きられない不…続きを読む

自分が好きだと思ったものが、他の方に伝播して行く。 素敵だと思った感覚を共感され、共有されて。 私のレビューがそういう連鎖を生んだことはないのだけど、誰かと共有できることはとて…続きを読む

詩に関しては、私は全くと言っていいほどセンスがありません。 意味も良さもよくわからないことが多いです。 ですが、この作品からは、少ない文字数なのに、たくさんのイメージと思いを、人…続きを読む

非常に『私』の中にあるやるせなさと葛藤が伝わって来る内容であった。 私にはこういうことをしてくれるような友人すらいないので、遠い話だと感じたのだけど、改めて身近にこんな生き方をし…続きを読む

お嬢様調の語り口で、これでもかというほど標準からずれた思考が描かれている。 たいてい、なんか変だぞ、なんか変だぞ、やっぱりなー。 という魅せ方をしてくるものだと思っているこの手のパ…続きを読む

家族の形、理想、互いを想い合うこと、心配し合うこと。 作者様なりのその形を描かれたものだと思いました。 泣いちゃう系感動ホームドラマの謳い文句どおり、狙ってきてます。狙い過ぎて軽…続きを読む

なるほど、こういう一目惚れの切り取り方もあるのか、と。
みずみずしい文章で鮮やかな切り口でした。

ここに書かれているように前向きな発想と強い気持ちをもっていたら、その人にとって創作活動はより活動的で推進力のあるものとなるだろう。 同時に、レビューをする側にとっても、気の置けない…続きを読む

これほどにまで星を得ている小説に疑問を提示するのは気後れしてしまうのだが、結局、犯人は誰なのだろうか。アンチミステリーなのかもしれないが、作者は本格推理小説が好きであるらしい。また…続きを読む

うさぎ強盗というかわいらしいネーミングから、ふわふわしたままごとミステリーをイメージしていたが、実際は全く対極に位置する、命を掛けた闘いの物語だった。 次々と提示される証言から…続きを読む

この話に仕掛けられたトリックは非常に単純である。 単純であるのだが、単純であるが故に気づかない盲点だった。 こんなのに引っかかるなんて、と歯ぎしりしたい思いとともに、ネタとしての…続きを読む

心理学を使って事件を解決する。 コンセプトがまず面白い。 推理物としては物的トリックの割合を上手く調整して無理なく成り立っていると思う。妹の性格も書き割り的なキャラクターとして見れ…続きを読む

期待の星を→しばらく読ませて頂きました。評価、レビューともに変更いたします。 マリアージュ、つまり、食べ合わせ。 そう、魚料理には白ワインを……。 王道の食べ合わせというのは重…続きを読む

ミステリーとして、青春小説として、読むことができる小説、というのが私は好きだ。 この小説は登場人物の心情描写、トリックについてそれほど無理と感じる所はない。推理物過ぎず、青春物過ぎ…続きを読む

制服着せてれば楽だなあ、と服装描写のとき考える事がある。 こだわるならその制服も襟がどうの身頃がどうの柄や色がどうのタイの長さがーーと延々続けられてきりがないわけだが。 この作品…続きを読む

絶望が、こんなにも簡潔に美しく無駄なく、そしてわかりやすく描かれえるものだとは、思わなかった。 大切な人がいなくなる。 私はまだその経験を知らない。 けれども、主人公が大切な人を…続きを読む