霧の立ちこめる英国の片田舎を舞台にしたような、幻想的なホラー物語。巧みな文章で、読み手の想像力をかきたててくれます。描写がとにかく美しい。スプラッタ的な要素はないものの、それが逆に真の怖さを醸し出してくれます。モノクロームな表現が、この世界をさらに鮮明に読み手の心に色づかせているのでは、と思われます。
ずっとこういうのが読みたかった。儚く、幻想的で、妖しい物語。満足。大満足。
永遠の鬼ごっこが・・・。愛ゆえに追いかける。追いかけられると逃げたくなる・・・。
愛ゆえの狂気の世界。 愛しているから独占したくて。囚われたのはどちらなのだろう。 ぞくりとさせられます。