絵・美・死~ABC~ 色の魔術師

作者 織田崇滉

154

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★★★ Excellent!!!

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色彩心理を駆使した現代ファンタジーにミステリーやラブコメ要素も盛り込んだ、長編小説の傑作。

随所に登場する幻術は、ややファンタジー様にも見えますが、実際の色彩学にしっかり裏打ちされており、美術への造詣の深さに驚嘆させられました。読んでいて勉強になります。

また登場人物の名前、アルファベット順に登場する章も、実在の画家、美術家の名前に準えられており、非常に面白いです。

無駄なく、かつテンポよく話は進んでいき、ストーリーとしても先が気になるような展開で抜かりない。
大きく2話構成なのですが、1話目は2話目で展開される読者の予想を良い意味で裏切る布石のようにも取れ、エンターテイメント性も非常に高いと思います。

傑作といって差し支えないと思います。
素晴らしい作品をありがとうございます!

★★★ Excellent!!!

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読んでいる間はハラハラしっぱなし。
とある高校で繰り広げられる凄惨な復讐劇に、実は異能が使われていて――という物語ですが、そこに謎解きと黒幕捜し、ラブコメ要素がミックスされているとあれば、楽しくないわけがなく。
緩急自在な戦いも、激昂からすっと冷やされていく瞬間も、謎が明かされる瞬間も、次どうなるか気になって仕方がないから、どんどん読み進めていく羽目に陥りました。でも後悔はないの。残った感触は、スポーツを楽しんだ後のそれに似たさっぱりした感触ですから。

仕掛けられる罠、そして登場人物のまとうファッションは色彩学に基づいたもの。そのリアリティにもうっとりだけど、美憐ちゃんと渡くんのやりとりにもキュンキュンさせられる。小さな利害の一致から始まった関係が、ラッキースケベも経て……
お約束なラストシーン。ああ、本当に可愛い二人。
そのシーンまで一気に辿りつけるから、是非読み始めてみてくださいませ。

★★★ Excellent!!!

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 枠に囚われず、型にはまらない、つまり新しい試みとスケール感ということですよ。

 名前に由来する言葉遊びや色にまつわる豊富な知識量は読んでいて飽きません。
 キャラクター達の個性も、そこに『色』を添えます。

 犯した罪ゆえに、巻き込まれる物語の連鎖、それが全て抗いようのない悪意の掌の上であろうとも、それでも前に進む二人の姿に、清々しい読後感をもらいました。

 楽しく読ませて頂きました、ありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

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 まず色彩術という発想そのものと、加えてそれを小説でやってしまう、という度胸にも技量にも驚かされる。
 そして、その試みが見事に成功し、これほどまで読者を虜にしている様にはとかく脱帽するしかない。

 章題をはじめ、数々の言葉遊びや見立てなどミステリ好きの心をくすぐる要素をふんだんに盛り込んだかと思えば、異能バトルさながらのわくわくが止まらないアクションが展開するのだから、全く目が離せなくて途中で読むのを止め難くて困る。
 あとスカートがよくめくられるので目のやり場にも困る。

 そして推理やアクションと同じく見逃せないのが、人間関係だ。
 歪な関係から始まった渡と美憐の距離感を始め、他の個性的なキャラクターたちや、その絡みを見ているだけでとても楽しい。
 全部語ると大変なことになるので止めておくけれども、青春エンタメとして極上の読み応えを約束してくれる作品だ。

 また結末に触れるので多くは語らないが、あの終わり方にもとても作者のポリシーを感じ、好感が持てた。
 個人的に、ある意味これぞ王道青春ミステリ、と思う。



 もっとも。あらすじに書かれているとおり、確かにミステリとしては邪道でしょう。
 でも、そんなこと別にいいじゃないですか。
 だってこんなに面白いんだから!


 つまりうだうだ書いたんですけど、シンプルに言ってとっても面白かったです。
 楽しい読書時間を本当にありがとうございました。

 ああ、それにしても渡がカッコいいんですけどどうすればいいんですか。もっともっと二人のやりとりを見ていたいんですけどどうすればいいですか。
 私もあのお方に力を授かれば続編が生まれてきますか?
 ちょっと手駒にされに行ってきます。



 余談ですが、変態(褒め言葉)が大好きなので聖人お兄様も大好きです。

★★★ Excellent!!!

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膨大な色彩学の知識に裏打ちされた、リアリティ溢れる物語です。
とにかく古今東西の「色」にまつわる逸話を惜しげもなく散りばめ、しかもそれが煩いウンチク披露にならない構成力は圧巻です。
ややもすると「魔法」などという誤魔化しで強引にお話が展開していく物語が多い昨今、この小説は読み手を頷かせながら、いつの間にか夢中にさせてくれるエンターテイメント小説のお手本です。
もちろん主人公の美憐と渡の胸キュンな、またちょっぴりスケベなサービスシーンも重要なファクターでありながら、絶妙なスパイス加減となっております。
長編大作ですが、とにかく飽きさせない。一転、二転しながらラストのどんでん返しまで、読み応え充分です。
面白い!


★★★ Excellent!!!

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全話読みました……!
素敵な読後感をありがとうございました……!!

サブタイトルの言葉遊び、美憐と渡の名(迷?)コンビ、文字から浮かぶ色彩の数々、造り込まれた設定、その全てに魅了され、二章で終わりか……!!と内心残念でなりません!笑

言葉のひとつひとつが美しく、吟味されており、日本語っていいなぁ、と改めて感じました。

色彩術に関しては、読み始めは現実にあるものだと思っており(笑)、その妙な現実感により、物語に一気に引き込まれました。
本をたくさんお読みになられている織田先生だからこそ、物語をここまで昇華できるのだろうなと、羨ましくも思いました。
特に色彩表現に関しては圧巻です。楽しむだけでなく、ここぞとばかりに勉強させていただきました。

とても素敵な物語でした。
現実と空想が絶妙なバランスで同居する、珠玉の逸作です。



最後にこれだけは言わせてください。

美憐は可愛い。

★★★ Excellent!!!

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光の波長を操り、色彩の幻惑を引き起こす魔術『色彩術』。

その一族の出である阿保渡と、彼が告白した少女の妹である美憐との少し不思議なミステリー風バトル、という一風変わった作品です。

また、多様な美術知識を物語の展開に合わせて教えてくれるので、何だか勉強になる気がします。

色彩術に関わる以上、彼らはこれからも色と美にまつわる事件に巻き込まれる事でしょう。
物語の後、彼らが歩むだろう未来に希望がある事を願いつつ。

★★★ Excellent!!!

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色彩術ってなんだ?
新しい! 面白そう!
そう思って読み始めましたが、内容も期待を裏切ることなく、いや、むしろ期待以上に楽しめました。

色彩術という不思議な能力を使ってバトルするミステリーで、かなりの長編になるのですが、名前を使った言葉遊びや、テンポのよい会話文のおかげで、すらすらと読み進めることができました。
かといって、内容が薄いというわけでもなく、ミステリーとしての驚きも、能力バトルとしてのアツい展開も用意されています。
なにより、色彩心理学(でいいんですかね?)の知識が本格的に盛り込まれていて、超能力ものとして新たな路線を切り開いた作品なのではないかと思います。
色について詳しい方もそうでない方も、色彩心理学に興味がある方もない方も、ぜひご一読ください!

★★★ Excellent!!!

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面白すぎる・・・・・・。
どの部分からお勧めすればいいのかわからない!!
読み進めるごとにぐいぐいと物語に引き込まれてしまい、一気読み必至です!

『異能を操る』という現実では到底考えられない設定なのに、『もしかすると、この世には、本当にこんなことが出来る人が存在するのかもしれない』そう思えるような世界が広がっています。
登場人物一人一人の背景も丁寧に作りこまれており、個々に感情移入しやすいのも魅力的です。

『色』という特殊な題材を扱っているにも関わらず、学術的な話しに偏ることなくバランスが絶妙です。

物語のベースにあるのは『しがらみと復讐』なのに、陰湿な感じは全く受けません。むしろ、途中で微笑んでしまうほど。

当然、ミステリとしても非常に面白いです。
章が進む毎に少しずつ複雑になり、ミスディレクションには本当に「やられたー!」と声が出てしまいます。
個人的には商業レベルではないかと思います。

ああ、叶うことなら後日談とか短編とか読みたい・・・・・・。
読みたいってずっと言い続ければ、いつか読める日が来るかな。

★★★ Excellent!!!

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色彩学に基づいた美術考察を踏まえた上での幻術に、眩惑されます。

全ての名前や章タイトルにも深い意味が込められていて、なるほど!と思わず頷きました。

典型的なミステリーからは逸脱していて、ミステリーが苦手な人でもするりと入っていけると思います。

★★★ Excellent!!!

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復讐が復讐を呼ぶ緊迫感あふれるストーリーに終始ハラハラドキドキさせられました!

遅読の私ですが、物語の結末が気になり、ついつい夜更かしして読んでしまう始末!

そもそも、「色彩」で戦うだなんて、普通は思いつきません。この発想は凄い! アニメ化したら、どんな映像になるんだろうなどと妄想しながら読んでいました。

はっきり言って、もっと続きを読みたいです! ネタバレになるからあまり詳しくは書けないけれど、主人公たちにはこれからも危険がつきまといそうな雰囲気ですし、何よりも美憐ちゃんと阿保くんの今後が気になって夜も眠れません。書籍化&シリーズ化したら、ぜひ買いたい!


あと、余談ですが、やたらと美憐ちゃんのスカートの中をのぞくくせして冷静な顔つきの阿保くんはアホだと思います。
そして、目の前で顔を真っ赤にしてモジモジしている美憐ちゃんに対して素っ気ない阿保くんはやっぱりアホだと思います。
もっと喜べよ!
世の中には、惚れてくれる女子どころか口をきいてくれる女友達すらいない、僕みたいな人間もいるんですよ!?(魂の叫び)

★★★ Excellent!!!

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最初は復讐物かと思って読み耽ってみると、最後の最後で大どんでん返しと来て度肝を抜かれました。色を用いたトリックや魔術、そして色に関係する著名人と理論と応用……全てが巧みに絡み合い、正に一種の芸術として完成しているのが素晴らしかったです。

★★★ Excellent!!!

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まず題名やそれぞれの章の名前に意味合いがあって、凝ってます。とことん、凝られてます。
ミステリーはドラマの方を良く見ていましたが、
このように、誰にでも、目に見えるように分かる表現であるにも関わらず、簡単な話にはならない、美麗な展開に息を呑みます。脱帽でした!

★★★ Excellent!!!

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既存の学園異能作品にも様々な物理法則を操るキャラクターが登場しますが、「色彩」の原理に基づいて活躍する主人公というのは、かなり珍しいのではないでしょうか。
内容的には、いわゆる理系バトル要素が強いので、ミステリファンに限らず、『とある魔術の禁書目録』のような作品がお好きな方なら、きっと楽しめるのではないかと! 
また、伝奇物でお約束の言葉遊びがしっかり練り込まれていて、設定の意図が開示される面白さもお見事です。

★★★ Excellent!!!

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王道ミステリーとは一線を画した物語でした。最初は学園ものかな、と思いながら読みました。タイトルがユニークだな、登場人物の名前がユニークだな、と思っていたら全て工夫を凝らしていたんですね。ラストの幕切れに余韻が欲しかったですが、色彩心理学や絵画の知識をふんだんに盛り込んだ作品でした。難解な表現もなく文章も読みやすいです。「工事現場」よりも「高次元な」色彩「コーディネーター」読むと楽しい「ご機嫌な」作品でした。面白かったです。

★★★ Excellent!!!

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タイトルを見て、クリスティの『ABC殺人事件』を連想する方が一定数はいるかと思います。真っ先に思い至るのは、題名の必然性と内容への疑問。

ミステリ・ファンや内容を熱心なミステリ宣教師から聞きかじったことのある方なら、思わず「にやっ」ときてしまうような読み心地の良い要素が散りばめられています。

ミステリ? 難しそう...と云う方もご安心を。この作品、筆者の寛大さが成せる技なのか、ヒロインの下着をガン見出来ちゃいますから。素晴らしいです、ワインレッド。

本作の特筆すべき点は、探偵役と助手役の立ち位置。
王道のミステリにおいては読者は助手役に感情移入し、ある種の天才的変人たる探偵役の推理を拝見する訳ですが、テンプレートと意図的に外している点が新鮮です...!

なんと、主人公が犯人(ここまでは既存の手法)で、ヒロインが教唆犯(ここまでは既存の手法)で、ヒロインが摩訶不思議な色彩現象による事件のトリックを本人に直接突きつけます(仰天しました)。この手法には驚きました。

ヒロインと共に色彩学に基づいた推理をしつつ犯人たる主人公のを掘り進めていく形式でありながら、それに留まらず、そもそもの発端となっている事件を解き進めていく形式には、思わず納得してしまいました。

最初は「本末転倒感が否めない...?」とも感じましたが、下記の理由から払拭されました。

ミステリにおいて、探偵役が犯人を特定しその手段を暴いてしまえば、事件は幕を閉じ、然るべき捜査当局によってお縄に掛かってしまうのが常識的と云えるでしょう。どんなに犯人が魅力的でも、探偵役が謎解きを完了してしまえば暫くはムショ暮らし。再登場を短いスパンで組むのも困難です。

しかし教唆犯が実行犯の手段を理解しようとする形式で描かれていることにより、主人公の犯人としての魅力を描きつつ、追うべき謎へと徐々に迫る構成は目から鱗でした。
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Good!

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嘘だと思うなら本書を見よ!

・本格ミステリーかと思いきや、色彩知識に基づく異能バトルに近い物語でした。異能者の能力による犯罪を、理屈で解き明かすミステリー。もちろん現実には実現不可能なトリックや術が出ますが、それが許される世界観は構築されてあると思います。言葉遊びもかなり多め。ルビが中二心をくすぐっていきます。

・異能者が人間離れした技を見せる、通常のファンタジーとは、やはり立ち位置が少し違うと感じました。
山田風太郎の忍法帖とかイメージすると近いかもしれません。山風が不死の忍者や軟体人間、吸盤人間といったびっくり人間に対し、自身の医学知識を駆使して彼らの異能に理屈づけをするのをご存知でしょうか? 現実にはありえないけど、変に理屈は通っていて、そこには不思議な説得力がある。
この作者様ももそうした説得力を武器にしていると思います。山風にとっての医学知識が、この作者様にとっては色彩学の知識なのでしょう。

★★★ Excellent!!!

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新しいアイデア・発想に出会えたので星3つです。
『幻術』とも呼べる非科学的要素で構成されたミステリーなのに、現実の色彩学などが下敷きにあるため、違和感なくリアリティとして受け入れることができます。

復讐の首謀者が、実行犯のトリックを暴くという構造も面白かったです。そんな『共犯者』コンビの交流も魅力的でした。美憐ちゃん可愛い。

真犯人というかラスボスは途中で予想できてしまいましたが、それでも衝撃的な展開であったと思います。

『色』をテーマにここまでお話を広げることができた技量は、圧巻の一言でした。まだ続きがあるみたいなので、今後の更新も楽しみです。

★★ Very Good!!

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 色彩学を有するアホ……、あ、いや阿呆君と美憐ちゃんの復習の物語。

 しかし色を使ったイリュージョン――『幻術』を小説で表現するとは恐れ入りました。そして、ニヒルでクールな主人公も格好良かったです。

 『十角館の殺人』のような、いわゆる本格ミステリーとは違う、スタイリッシュなミステリーがここにあります。

★★★ Excellent!!!

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イリュージョン使いの少年が、クールでカッコいい★★
「何でもするなら自分でやれよ」等、セリフが超ク~ル!!
怜悧と言う言葉にふさわしい少年が、垣間見せるピュアなところもすげー好みです(*´Д`)~3
自分的にはもっと萌えさせていただきたいのですが、現代少年向けの超ジュブナイルな物語になりそうなので、怜悧な中二病(ホントに超能力使えるから違うか?)少年に置いてけぼりを喰らいそう;
うん、これは現代の少年向けジュブナイルノベルだな。
少年よ!チーレムばっか夢みずに、本作を読んでカッコ良くなるべし!!

★★ Very Good!!

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色彩に関する知識や技術を幻術の域にまで昇華する事が出来る主人公と、自殺に追い込まれた姉知恵の復習のために主人公を利用しようとする妹(ヒロイン)。
二人の共通点は、知恵が好きだったという事だ。

復習を題材にしているので普通は話が暗くなりがちだが、ヒロインの性格がそれを上手に緩和している。
登場人物の体質が動機やトリックの成立に繋がっていたり、同人物の名前がエピソードに利用されていたりと、現時点でも作者の作品構成力が光っている。
色や光をテーマにした表現も多く、テーマに沿った演出も見事だ。

主人公の生い立ちや、ヒロインの回想を重ねてキャラクターや話全体に深みが出てくるのだが、物語は思わぬ方向へ……。
主人公渡は何をしているのか、ヒロインの行動はどんな結末へと行き着くのか、今後も目が話せない展開である。

★★★ Excellent!!!

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面白いです。オープニングも設定もキャラもいい。読み進めたいと思います。

ブクマとして星ひとつ。最後まで読んだら付け直しますね。約束します。


追記:

読了しました。

とてもよかったです。やはり第一印象に狂いはなかった。確かにミステリーの手法で描かれたローファンタジーでしたが、新世代のエンタメノベルとしては秀逸の良作でした。

これをファンタジーではなく本格推理でやって頂けたら☆十個ぐらい差し上げたいところですが。ミステリーとしての構造もしっかりしているし、あっと驚くどんでん返しも味わえる。色彩学の知識は本職デザイナーの自分も舌を巻くほどに勉強・研究なされている。その成果でしょうか、絵空事ではない信憑性が構築され、そこから繰り広げられるミラクルは七色の光彩を神秘的に放っています。


文章も無駄なく好みでした。キャラもいい。パンチラで掴みはOKでしたし。どこか達観した所のある渡がかっこいい。等身大=読者目線のヒロイン美憐との恋愛模様が微笑ましくってしょうがない。トドメは言葉遊びのオンパレードが炸裂するエピローグ。自分好みの世界をたっぷりと堪能させて頂きました。

新進気鋭の作者が放つ魅惑のイリュージョン。充分☆三つに該当する素敵な作品です。自信を持ってオススメします。