「時代小説……？」を含む小説

南町奉行所同心、鞍家小典は、上役の高気平兵衛景澄から下男、勘三宅に行くように命じられた。なんでも嫁と姑の間でもめている料理の善し悪しを決めてほしい、という内容であった。 両方の料…

　奈良時代に入り、国の枠組みがしっかりして、社会が安定すると、支配層は流血をともなう権力闘争を始めます。上が政治を顧みなくなると、下は私利私欲に走り、国の枠組みがおかしくなってゆ…

　（『餓鬼の咄』から改題） 　日本史上最悪の飢饉として悪名高い「天明の大飢饉」をテーマに書きました。 　舞台は江戸時代の天明四年（１７８４）。どこにでもいる普通の百姓が飢餓状態に…

上海の新聞社「申報館」で記事を書くユダヤ人記者と、「記者になりたい」と言って申報館を訪れる謎の東洋人の青年。 時は1900年12月31日。 あと数時間で19世紀が終わる。 「2…

江戸末期、常陸・大津浜に英国の捕鯨船の乗組員が上陸した。突然の珍事に、周囲の各藩はその対応に右往左往した。その藩の中に、奥州・泉藩があった。泉藩には忍びの者が居た。兄弟の忍びも居…

「それで、そなたとスレイマンは相変わらず見ている方が恥ずかしくなるような熱愛ぶりなのか？」 16世紀前半、スレイマン1世時代のオスマン帝国。ハプスブルク家に対抗するため、フラ…

僅か10歳にして教団を率い、14歳で王となったサファヴィー朝のイスマーイール1世。無謬の救世主とまで謳われた王に、敗北などあろうはずがなかった。そう、その日までは。 ＊マグネ…

約２０００字の読み切り掌編作品です。魔王お題で書いたものです。 テンプレ異世界ファンタジーの魔王ではなく、閻魔大王にしたのが工夫したところだと思っています。

瀬田の里に住む、瑠璃姫（るりひめ）は高貴な生まれの姫君だが、 都から遠く離れているせいで、年頃になっても公達（貴族の男性）が通ってこない。 乳母の湖都夜（ことよ）の夢は、姫君を殿…

滋賀県近江八幡市を観光中の大学生、伊吹栄三郎は突如元禄８年（1695年）にタイムスリップしてしまった。 そこで彼は持ち前の人当たりの良さと近江商人としての心構えで、傾いた商家を…

過去に藩の討っ手役を失敗した為に、左遷の上に禄高半減の処分を受けた過去を持つ臼浦覚平は、〔万里眼〕と呼ばれる目の良さと、立信流免許皆伝の腕前を持つが、その口下手故に「むっつり覚平…

時は戦国時代、常陸国筑波郡小田邑。戦国大名小田家とその軍師　天野源。未来から来た源のせいで歴史が狂い始める。源は天羽源鉄となり、歴史を変えていくことを決めたのだ。果たして、源は小…

卑弥呼様が崩御され、壱与が新女王に共立された倭国。 その時、倭国統一の志を掲げて活躍する仲間達がいた。舞台が初めて日本（倭国）となるファイナルファンタジーの原作！・・そうなるとイ…

「息をするように人を斬る」 刺客の子として生まれた平山小弥太は、父と共に殺しの旅に出た。 念真流という一族の秘奥を武器に、行く先々で人を斬って生き血を浴び、獣性を増しながら刺客と…

源氏物語サイドストーリー 　女御更衣あまたさぶらいたまいける中で、真に桐壺帝の望みに寄り添って生きたただ一人の妻。 　弘徽殿の女御をあやかしや異能が当たり前の世界で描きます

軍議での献策が叶わなかった夜。 曹丕に呼び出された司馬懿は、彼より国家を揺るがせるであろう発言を聞かされる。 ※諱・字は登場人物を解りやすくする為に、敢えて法則を遵守しておりま…

太平洋戦争末期、疎開先の家の庭にあった病気の桜の木の看病を始めた子供達と桜の木の物語。 本作は終戦後五十年にあたり児童向け小説として書いたものです。 なので登場人物の年齢設定は…

「江戸時代に妖怪などいませんよ」 時代を変え、場所を変え、妖怪を求める者の前に現れる荒ら家、「白沢庵」。 妖怪が「いなかった」時代から、妖怪が「ない」時代、そして妖怪が「いる…

忍びの任務で傷ついた朧は一晩の宿を探し、一軒の民家を見つける。そこには玄武国では珍しい金髪の少年ヒサギがいた。とあることをきっかけに、朧とヒサギの里での生活が始まる。 時代劇風・…