ばけものづくり

作者 久佐馬野景

7

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★★★ Excellent!!!

ねぇねぇ、オバケって 本当にいるの? それとも いないの?
それでは、なぜオバケたちが、人々の間で語り継がれているの?
なぜオバケ屋敷や、ホラー映画や ホラー小説が人気なの?
・・・
本作品では、幽霊話の起源を訪ね、まずは昔むかしの時代へと、時を さかのぼります。
そして オバケたちの歴史を たどりながら、だんだんに、現代へ戻ってきます。
案内役は、白沢庵さん。
『見える』人しか見ることができない 不思議な お店を営む 謎の人物です。

本書を読んで、私は 不思議な気持ちが まとわりついて、ふわふわした気持ちになりました。
私も白沢庵さんの お店を見つけることが できたら いいなあ。

不思議で不思議で、そして 悲しくて切なくて、楽しくて おもしろくて、じんわりと温かい。
本書は オバケたちのファンタジーです。
皆さんに読まれてほしい、ステキな オバケ ファンタジーです。



★★★ Excellent!!!

京極先生が『妖怪の理 妖怪の檻』や『豆腐小僧』で語る妖怪論に多大な影響を受けた身として、虚実交えて巧みに描かれる「妖怪」が形成される過程、非存在である妖怪がなぜ生まれるのかという理由に感動しました。怪談の著者、妖怪絵師などの現代の妖怪文化を創り上げた人々の影には、「白沢庵」という奇妙な存在があったという浪漫と、現在から未来へ向けての妖怪の歩みへの期待。妖怪を愛する人にぜひ読んでもらいたいです。