今、日本に現存する超有名な商社や繊維関係、自動車製造業、家電製造業、金融関係や所謂昔の財閥、そして百貨店・小売業や全国チェーンの飲食業まで、多くは『近江商人』に縁のある滋賀県人が創業したり歴代の会長・社長・重役をしている事を、
あなたはご存知ですか……?
お話は、主人公の大学生・伊吹栄三郎が1695年の江戸時代の滋賀県は近江八幡にタイムスリップし、日本を股にかけ大活躍すると言うサクセスストーリーです。
主人公が近江商人の精神「三方良し」を守り、江戸時代における日本の産業を盛り上げていく様子を現代人の視点から見事に描かれた作品です。
だからと言って硬いお話ではありません。美少女が出てきたり、謎の人物が登場したり、日本各地を旅したり、バトルシーンもあり、神様がスマホでSNSをしたりと、まさにファンタジーな時代小説です。
また「三方良し」は、何も昔の商売だけの話ではありません。今でも人間関係や仕事でも活かせる素晴らしい理念です。
その様なお話または「三方良し」に少しでも興味が湧きましたら、是非読んでみて下さい。
なろうでも人気の本作品では主人公が江戸元禄期にタイムスリップして、可憐な少女の人助けから、江戸時代の商人という人生を歩むことになります。
江戸時代の商人という珍しい設定がまず面白い。
江戸時代の商人というと、賄賂を利用して権力者に取り入るような、悪徳商人というイメージをつい持ってしまいがちなのですが、そのようなことは全くありません。
主人公は近江商人として様々な困難に立ち向かうのですが、近江商人には「売り手良し・買い手良し・世間良しの三方良し」というモットーがありますので、主人公の周囲の人物を幸せにしながらの痛快な成り上がりぶりを見せてくれます。