level*02

家族

荒川先生の出勤後、次々とみんな出勤してくる。

かなり忙しいときと比べたらそんなに動いていないはずなんだけど…体に疲れがあるのがわかる。

今日は大切な回診あるからしっかりしなきゃ。

始まるまで自分のデスクでぼーっとしてると。

龍太郎に肩叩かれて周りを見ながら紙切れを渡された。

――――――――――

今日一緒に帰ろうね！

――――――――――

ふふっ。可愛いなぁ。

龍太郎の方を向くとねだるような眼差しだった。

「ぜひぜひ！」

「やった」

声を小さくして言うと龍太郎は嬉しそうにしている。

暫く笑いあってると、

「氷室先生ー！

昨日はすみませんでした！

気付いたら家でした！」

犬男が謝りに来た。

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