第26話

しばらく抱き合ったのちに、疑問をぶつける。



























「どうしてここにいるの?

…龍太郎」



そう、秘密の1つめ。

龍太郎こと、氷室先生と関係を持ってたりする。


でも、さっき玄関で呑みに行くって言っていたはず。


なんでここに?

時間的に、まだまだ呑んでいてもおかしくない時間帯じゃない…?


「諸見里とは、ちゃんと呑んだよ。

アイツが潰れるのがかなり早くてびっくりしちゃった」


「あー…」


そうだった。

めちゃくちゃお酒強かったんだった。

しかも自分の酒の強さをわかってない。


基本的には、彼は相手に飲ませることはせず、自分のペースで飲んでいくんだけど…周りがペースを合わせようとしちゃうから、追いつかなくなって潰れちゃうんだよね…。


いつも合わせなくていい、自分のペースで、って断りを入れているみたいなんだけど、やっぱり一緒に呑む人は合わせようとするらしく。


それで潰れる風景を見慣れてるから、潰れるのが早いってなるわけなんだけど…。

…ということは、犬男ベロベロかな。


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