第27話
私もかなりお酒は強い部類に入る。
でも、龍太郎はもっと上。
仕事始めた頃は、お酒の強さで意気投合したようなものだった。
考えてみれば、犬男は絶対に強くない。
お酒の種類によっては本当に弱いっていうのも聞いたことがある。
「じゃあ諸見里先生はどうしたの?」
店に放置だったらシャレにならない。
「タクシーで送ってきた」
よかった。
犬男、ちゃんと帰れたかな?
明日、勢いよく謝りに来る犬男を想像し苦笑い。
「ならいいけど…
そういえば、今日オムライスらしいよ?」
さっきのメールを思い出し、私たちの大好物が家にあることを伝える。
「えー! 食べたい!!
諸見里なんか構ってないで早く帰ればよかった…」
本当に、本当に残念そうな様子に思わず笑ってしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます