第25話

まったく…誰かに見られたらどうするのよ。


なんて思っていても、

「だって笑ちゃんだって気持ちよかったでしょ?」


彼はニヤリとしながら見てくる。


「うっ…」


そりゃあそうだけどさぁ…

まぁ、確かに気持ちよかったけど。



「でしょ?

可愛かったよ、笑ちゃん」


微笑みながら頭を撫でてくれる彼を直視できない。

さっきまでやっていたことを思い出して、一気に恥ずかしくなる。


「もうっ…かなわないなぁ。

大好き」



恥ずかしさを紛らすために、そっと背伸びをして唇を合わせる。


「ん…。可愛いな。

俺も大好きだよ、笑」


嬉しい。

ぎゅっと抱き締めてくれる彼の、少し速い心臓の音が聞こえてきて、さらに嬉しくなる。


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