第48話
多分俺、自分で思っている以上に、彼女が好きなんだと思う。
常に一緒に過ごしたいと思うし、触りたくなる。
そんなことを考えながらも手は恋人繋ぎになっている。
妊娠がわかって、でも報告していないし、結婚式やりたいし…体型が変わる前に…とかいろいろ考えて、結局自分たちを優先した。
どうしても、笑ちゃんと結婚式をやりたかった。
笑ちゃんの出向は1年以上、その後まさかの俺も長期出向…でも近隣提携病院、だから別居はしない、という感じで、ここに2人揃ったのが先々月。
言おうか、学会あっていない日を避けよう、3人揃った日に…と思ったら、医局長が途中インフルエンザで出勤停止…。
もう、拘ったせいでタイミング悪すぎて、本当にダメだった。
この日!って決めずに、タイミングで…と話していた矢先、今日を迎えた。
拘りなんか持たずに、早く言えばよかった話ではある。
「今まで黙っていてすみません。
何かありましたら次からはちゃんとお伝えします」
「はい、申し訳ないです」
笑ちゃんの手を握りしめて言う。
彼女を見ると、嬉しそうに微笑んでいる。
こんなタイミングではあったけど…みんなに言ってよかったと思った。
SIDE 龍太郎 END
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