第22話

また、どちらともなく唇を合わせる。


彼の大きな手が私の後頭部をおさえ、離れないようにする。


だんだん深くなっていき舌が入ってきた。


「んっ…」


何も考えられない。

自然と声が漏れてしまう。


やがて立って居られなくなり、膝が折れたと同時に私の脚を割って彼の膝が入ってきた。



そして彼の手が私の胸元に降りてくる。


「んっ!」


驚いて声をあげるものの、唇を塞がれていて言葉を発せない。


だが、彼の手は止まらず服の上から左胸を弄り、彼の右手はさらに降りていく。


だんだん色んなところから中に手が入ってきた。

お互い呼吸が荒くなってくる。



まずい、絶対にまずい。

こんなところで。


いつ、誰かが飛び込んできてもおかしくない。

鍵だって閉めていないはず。


こんなの…見られたら言い訳できない。


…そう思うものの、どこか身を任せたいと思ってしまう自分がいる。

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