この声は…あの人。

「どうしてここにいるの？」

「会いたくなったから」

そう言いながらレインコートを脱ぐ。

「全く、そんなこと言って！」

「ホントだよ？

会いたかったから、来ちゃった」

「はいはい…わっ」

話してる途中で引っ張られて気付いたら彼の腕の中にいた。

なんだか安心して、私も彼の背中に腕を回す。

ぎゅっ

どちらも抱きしめる力が強くなる。

ーーーーーしばらく抱き合ってから彼を見上げた。

彼の顔が静かに近付いてきたので瞼を閉じた。

そしてそっと唇が触れ合う。

すぐに離れ見つめ合う。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい