第20話

「いや…」


ドッシャーン!!


ビクッ


近くで雷が落ちたみたい。

雷、嫌いだからもう泣きそうだ。


「来ないで…」



ビクッ


今度は相手が揺れた。

でもそれでも相手は歩みを止めない。


―――――ついに前にきた。




「きゃ…っんぐ」


口をおさえられた。


いやっ!!


足をばたつかせて必死に抵抗。

けれども明らかに女の力では敵わない。



すると…

「俺だってば!」




―――――…え?

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