第42話

ナースは何も言わずに走り去って行った。


「お騒がせしてすみません」


ドアが閉まったのを確認して、急いで周りに謝る龍太郎。


「いや、全然いいんだけどよ…逆にカッコよかったと思うけどな、俺は。

…で、誰なんだ?」

「そうです!で、誰ですか!?」


医局長がニヤニヤしてる。

犬男なんか鼻息がかなり荒い。



龍太郎が私の方を向いたので頷く。


すると、私の手を取って上に上げて

「笑です。

諸々ご報告出来ていない中で申し訳ないのですが…実は結婚していまして。

4年が経ちました」



「はい…」





「「「えっ!?」」」




荒川先生も加わって驚く。


そりゃあそうだよね。

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