第13話
話が大体終わると、
「…ということで、諸見里、少し付き合え」
と、犬男の肩に手を置きながら言う氷室先生。
まぁ、そうなるよね。
また見つかったら大変だし。
2人でいるなら、普通に飲んでいても仕事の話って言えばなんとかなる。
「えっ。俺でいいんですか!?」
犬男嬉しそう。
尻尾が見える気がしてきた。
そんな様子を見て、自分も行きたいなんて思いながらも本来の仕事を思い出す。
まだやることいっぱいあるんだよな…。
結構な量の仕事があることを思い出して憂鬱になる。
…さて、戻るか。
「飲みすぎないように!
じゃあ、お疲れ様」
そう言って、私は医局を目指して歩き始める。
後ろから聞こえるエールに手を振り、医局を目指した。
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