第37話

龍太郎は犬男の声の大きさにびっくりしたらしく、急いで黙らせて隅の方に連れて行った。


「(諸見里…声大きいよ?)」

「(す、すみません…だって…想像出来ます…?

目が覚めたら見覚えのある天井で…もうやらかした感が満載で…一気に酔いが覚めまして…)」

「(まぁ…そうだよね…。

俺、結構強いから…慣れてるから気にしないでほんと)」

「(すみません…ありがとうございます…)」


普通に反省してる…。

私は犬男から、いつか氷室先生とガッツリ呑むんだ!っていう謎の力強い意気込みを聞いたことがあるので、相当ショックだったんだろうな…って思う。


そんな風景を見ていると、扉が開いて

「おはようさん!」


「「「おはようございます!」」」



医局長登場。

なんか全体的にルンルンしてる。


「楽しそうですね!

昨日どうでした?」


確か娘さんとデートだったはず。


「かなり楽しかったよ!

1番上の娘は23歳なんだけど、もう腕絡めながら歩けないかな…とか思ってたら、あの子からやってくれて!


もう可愛すぎて!

どんどん李莉に似てきてる!」

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