第34話

基本的には、付き合ってからお互いのマンションを行き来してた。


笑ちゃんの誕生日の日に俺の家に呼び、緊張しながらも俺の手料理を振る舞って、…というときに打ち明けて。


病院から近い場所で同じ場所に住み始めた。


あれからいろいろあって…バタバタした毎日だけど、本当に幸せで。



…ふと、そんな数年前のことを思い出す。

彼女の髪に指を通すと、寄りかかってくれる。


今日は暗いのが怖い笑ちゃんが当直だから心配で来た。

入ったら俺だとは気付かず泣きそうになるし。


さらに叫ぼうとするし…かなり焦った。


やっとわかって貰えて安心したけど、ウルウルした目で見られて理性が飛んでいった。


こんな場所じゃいつ見つかるかわからない。

スリル満点なのに…



でも、すごく良くて。

やっぱり笑ちゃんじゃなきゃダメだなって思った。


SIDE 龍太郎 END

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