第10話
実際、後藤医局長自身も家族のことを話すときとても幸せそう。
医局長が出て行こうとするとき、
「お疲れ様でした」
氷室先生も帰る準備をしている。
「娘さんいいなぁ~!
お疲れ様でした!」
犬男は最近彼女と別れたらしく、近い年齢である医局長の娘さん狙ってる。
…医局長は気付いてないけどね。
そんなみんなに見送られながら、医局長は帰っていった。
少ししてから、氷室先生も犬男も帰るみたいで私は見送りをする。
氷室先生と犬男と話をしながら廊下を歩いていると…
「あっ。氷室先生いるよ!」
「今日私たちラッキーじゃない?」
「声かけようよ!」
少し離れた場所から、お世辞にもヒソヒソ話とは言えないであろう声の大きさが聞こえる。
…捕まるなぁこれは。
そんなことを思っているのは私だけではないみたい。
2人とも苦笑いしている。
普段、大体は犬男が氷室先生にまとわりつく。
尊敬からくるものなんだろうけど、それだけで暑苦しい現実なのに…あのナースはその上を行く。
こう見ると氷室先生は人気なんだなって思う。
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