Interlude
或る通信記録
人間と高校に通うだけの簡単なお仕事です──じゃ、無かったのかよ?
『文句を言うな。そもそもこれは、お前の持ち込み企画だろ』
持ち込み企画、だなんてバラエティ番組みたいな言い方をして、最悪の状況を茶化す。まあ、彼女の常套手段ではあるが、笑っている場合じゃない。
たしかに、これは僕が望んだことだ。僕と、そして臥待くるみ。その二人が望んだこと。
だが、予想外のことが起きた。そのせいで、混乱しているんだ。はやく状況説明をくれ。
『事前調査では、横浜が最適地のはずだった。実際、常駐のミアキスはおらず、さらには失踪事件数やそれらの未解決の割合も低く、安全性が高い。
じゃあ、どうしてこうなった? 僕が問うと、そいつは豪快な笑い声を挟んで、
『暁月を襲ったヤツが、人間か、はたまた人外か……そいつも含めて、現在、再調査中だ』
そして、
『安心しろ。全力を尽くすさ、我々──〈
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【通信記録】四月十五日 午前零時二十三分
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