第41話 楽しかった母の子守

母が、孫と遊ぶために東京まで来てくれた。

前回夏休みで悲しい思いをしたから今回こそはケンカしない!と決意していた笑

仲の良い友達にも事前に相談をした。

「いつも家の中が汚いとか言うの。この前なんてヤカン磨いてさ…私としてはプレッシャーになるから、もうやめてって言ったの。お母さんがくるたびに、家をきれいにしないとまた文句言われると思っちゃうんだ」

と言うと友達は私とは全然違う考え方だった。

『どこの親もそうだよ。娘はいつまでたっても娘なんだから、世話やきたいんだよ。甘えればいいじゃん』

と言ってくれた。

(そうか!可愛く甘えればいいのか!)

と気持ちの切り替えをできたからか、母が実際に来て

『汚い!掃除しなさすぎ』

と文句を言いながら掃除機をしてくれても素直に

「ありがとう」

と言えたのだった笑

相変わらず、くーちゃんの癇癪はあったのだが母はグッとこらえてくれたのか、何も言わなかった。

途中で

『るーちゃんは聞き分けがいいけど、くーちゃんは自由でマイペース』

と言ってきたが

「そうやって比べないであげて。どっちも素直でいい子なの」

と私が言うとちゃんと頷いてくれた。

母は本当に優しかった。

『子守にきた』

と言ってくれたので、私は子供二人を任せて、ひとりでベッドで横になってスマホを触ったり、夕寝なんかもした笑

ちょうど副鼻腔炎になってしまっていて、毎日気だるくて咳も出てしんどかったので来てもらえてものすごく助かった。

二泊三日の滞在で、少ししか一緒にいれなかったこともあり、母と別れる時はくーちゃんも

『行かないで…』

『帰らないで!』

と何度も母に駄々を捏ねていて、別れを惜しんでいた。

母が来たことで、くーも、るーもとても楽しめて、最高の土日になったみたいだった。

新幹線で3時間ほどの距離であり、頻繁に会うことは叶わないけど、今しか作れない思い出を一緒に刻んでいきたいと思った。

最後は二人きりでお茶をして別れたのだが、とても寂しい気持ちになったし、もっと長くいてほしかったなあとおもえるくらい、心から楽しい滞在だった。

孫がいなければこんなことも起きなかったので、親と仲良くなれるのは孫のおかげだと感じた。

副鼻腔炎が治ったら思いっきり二人と遊びにいこう。

日々の成長を、楽しく綴っていこう…

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