第39話 幼稚園への知られざる愛

最近、健康のためにジムへ通っているのだが、そのエクササイズ後にくーちゃんのGPSを覗くとちょうど小学校から帰るところを示していた。

ついでに一緒に帰ろうと思いGPSのさす方向へ電動チャリを漕いでいると…

大声で号泣しながら帰ってくるくーちゃんを見つけた。

何かあったのかと気になって聞いてみたら

『もう幼稚園の運動会に行けないっていわれた』

とのことだった。

帰り道でたまたま幼稚園の先生と会って、運動会の話になったんだとか…

「いや卒園生は来ていいと、この前幼稚園からお便りが郵送されたから大丈夫。いけるよ」

と説明したがくーちゃんの涙は止まらない。

『兄弟関係が入園してないと、だめって言われた』

と大声で泣き続けた。

「わかった。ママと今から幼稚園行こう。園長先生に頼んであげる」

と言って、くーちゃんを連れて幼稚園に行った。

私が説明しようが、自分の目で見たものしか信じないのがくーちゃんなので、それが手っ取り早いのだ。

正直、幼稚園では苦しい思い出があり、イベント系は行きたいとは思えない…

担任には感謝してるしいつでも会いたいが、それ以外でここには書いてない苦い思い出が何度も何度もあった。

翌日の運動会なんて絶対に行きたくない…

旦那は本来土曜日は休みだが、たまたま明日は仕事が少しあると言っていたし、くーとるーを二人連れて行くことになる…

絶対に大変なのだが、こんなに行きたがってるんだから自分の想いは無理にでも押し込めて蓋をするしかない(笑)

幼稚園につくと、園長先生はもちろん他の先生方も喜んで歓迎してくれたので、明日は運動会に行けることになった。

一体どうして、行ってはいけないと言った先生がいたのかはわからなかったが、翌日運動会でその先生と会うことができて、話してくれた。

『私はお母さんに聞いてねって言ったんです』

とのことだった。

兄弟関係が〜という話はしてないとのことだった。

またか…

前回も違う先生から嘘をつかれたことがある。

くーちゃんが子供だから騙せると思うのかもしれないし、わざわざ録音なんてしてないから証拠も出せないし、特に何も言わずに流した。

そもそもお母さんに聞いてね、だけで大声で号泣するはずがないのに…

るーちゃんは絶対保育園のままで、幼稚園に行かせなくていいやと思った。

ただ、くーちゃんがこんなにも幼稚園が大好きだということを知らなかったので、今日は運動会に来れて良かった。通ってる時は『さぼりたい』と頻繁に言っていたし、イベントのあとはすぐに『マック行きたいから今すぐ帰りたい。写真もとりたくない』と言ってさっさと帰る子だったので、まさか好きとは思ってなかった(笑)

今回の運動会も、るーちゃんが出れる競技はあったのだが、くーちゃんが出れるのは全くなし。

ただ後輩が頑張っているところを見て応援したかったのと、お世話になった担任や園長先生に会いたかったということだった。

また一つ、くーちゃんを知れる出来事になった。

るーちゃんに関しては

『暑い!はやくかえりたい!アイス食べたい!ハンバーガーセット食べたい』

と騒いでいたので、付き合わせて申し訳なかった(笑)

もちろんその後は、仕事を終えたパパが迎えにきて、車でマック直行し、ゲーセンにも連れて行けたし、るーちゃんも楽しめてホッとした一日だった。

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