第6話 私のために生まれてくれた?

1人だからこそ、主人の仕事の邪魔をすることなく好きなだけ大声で泣けるし良かったのかもしれない。

だけど、あまりにも寂しかった。

1番聞いて欲しい相手だった。

2人の子供だから…。

結局我慢できずにメッセージだけ送ったら、ちょうどお昼休憩だったみたいで、主人が電話をくれた。

今日の心理士さんと話した内容や、私のせいでくーちゃんに遺伝した!というような悲しい思いも全部聞いてもらった。

『ままのせいじゃないよ。むしろままのおかげで、くーちゃんが生まれたんだから俺は感謝してる。』

と、旦那は優しく励ましてくれた。

本当にこの人が旦那でよかった、くーちゃんの父親でよかったと思える電話だった。

孤独だった冷たい心に、じわじわとあったかいお湯が入ってきてゆっくり時間をかけて全箇所をあたためていく感覚だった。

哲学のような話になるかもしれないが、私自身が私を認めていないから、自信をもてないから、adhdだったらどうしようと思ったのかもしれない。

私が私を好きにならないとくーちゃんの個性を認められないんじゃないか?

と考えるようになった。

また、いつまで経っても自分を好きになれない私のために、くーちゃんは生まれてくれたのかな?とも思った。

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