第14話 るーちゃん一時保育
怒鳴り散らすことが、つらかった。
なんで私は優しくなれないんだろう?
二児連れてる他のママさんは私みたいに怒鳴ってない。
私が注意力散漫としてるからこんなに神経を使うのだろうか…もう嫌だ…
と、心身共に疲れ切っていた。
くーちゃんが年長になったときには、スイミングスクールで叱られすぎてストレスがたまり、本人がもう辞めたいと言った。
『くーは運動苦手だから』
とも言っていた。
体操教室もやっていたが、年中の1年間でやめた。
苦手なのが私にも観て取れるし、先生の指導通りに体を動かせていなかったから。
もうやめると本人が決めて、やめさせた。
スイミングまでやめると言ったのを最初は励ましていたが、だんだん私自身がつらいのでもうやめようと決めて主人に言った。
『おれはスイミング続けた方がいいと思う。やめ癖がついてもだめだし、スイミングは小学校の授業でもあるし体も鍛えられていいと思う』
と言われたが
「だったらパパが休みの日につれていけばいいんじゃない?るーをみながらくーを着替えさせるのどれだけ大変だと思ってるの?
しかもスイミング中、るーはずっと廊下を走ってて、くーが泳いでるところなんてみれないし!廊下には階段があるから、るーのことほっとけなくてずっと追いかけてるんだよ!」
と私の思いを伝えた。
2人で話し合った結果、るーを一時保育に預けて、くーだけをスイミングに連れていくことになった。
一時保育は人気でなかなか予約が取れないこともあり、預けられない日は在宅のパパが仕事しながら、るーにテレビを見せておくという作戦も立てた。
スイミングのために有給を取るなんて出来ないし、休日である土日はすでに生徒がうまっていて、曜日変更もできなかった。
一時保育はお金もかかるし、習い事のために預けるなんて…
とこの時は思っていた。この時は、お金を払ってでも保育園に預けることがどれだけ成長できるかなど考えていなくて、私が体力ないせいで預けるんだ!私が2人を同時にみれないから!
と自分を責めてばかりいて苦しかった。
正直、毎日のように幼稚園お迎え後に2人を連れて公園や児童館に行っていたし、スイミングおわってから18時半まで公園で遊んだこともあり、体力に限界もきていた。
スイミングに関係なく一時保育をたまにして、休まないともたないかもしれない…とも思い始めていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます