第15話 就学相談をする決意
あれから心理士さんや医者と面会することもなく日々を過ごしていたある日、保健師さんから電話が来た。
『くーちゃんの就学相談は行けましたか?』
「いえ、医者と話したあと特に必要ないと思って行ってません」
『ADHDとはっきり言われた訳ではなくても、疑いがあると言われましたよね?』
(ん…そうだったか?私がわすれたのか?)
『ADHDではないとは断言されず、傾向性があるって言われたので疑いがあるということです。
知能は高いからみんなと同じクラスで授業を受けることになると思いますが、例えば過集中して次のページをめくるのを忘れていたりすると、副担任が次のページいきますよと隣で声をかけたりすることができます。それがサポートルームです。その申請をするには1年ほど準備に時間がかかるため今のうちに申請をしてきたほうがいいです。小学校に入ってみて必要なければ必要ないと言ってサポートを受けなければいいだけですが、必要になった場合に言っても間に合わないことがあります。そうならないために準備をしておくんです。くーちゃんのためにも行っといてあげたほうがいいと思います。』
と教えてくれた。
たしかに…小学校に入ってからくーちゃんが困ることになったら大変だ。いこう!
そう決意をして、保健師さんに電話番号を教えてもらい、教育センターへ電話をして予約をとった。
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